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排水桝とは?構造やメンテナンスをご紹介!業者に依頼する費用相場も

下水から水が逆流してしまう場合や、悪臭がしてくる場合は排水桝がつまりを起こしている場合があります。よく耳にする言葉ですが、どこの部分なのか、どのような働きをしているのか分からない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、排水桝の種類や構造、メンテナンス方法についてご紹介していきます。

排水桝の種類や構造を紹介

はじめに種類や構造を解説していきます。どのような働きをしているものか、またどの位置に設置されているのかを確認していきましょう。

排水桝の基本
基本的な働きは家から流れ出る汚水や雨水などを、一旦集め外部にある公共下水道に流す役割をしています。汚水や雨水には大量のゴミや、泥などが含まれているため定期的な掃除も必要不可欠です。

また排水管メンテナンスの点検口の役割もあります。業者がメンテナンスのために必ず確認するのが、この排水桝です。トラブルも発生しやすい場所でもあるため、定期的にメンテナンスや、確認を行う必要があります。

排水桝の設置場所
設置場所は、戸建てなら敷地内に設置されています。目印はマンホールのようなフタを探すことです。そのほか、四角いコンクリート製でできているフタを被せてある家庭もあります。それらを目印に敷地内を探してみてください。

排水桝の種類や構造
四角柱や円柱などの種類があります。少し前までは、コンクリート製が主流でしたが最近では、耐久性が高い塩化ビニル素材が主流です。異なる形や素材でも役割は同じで、排水管の継ぎ目などゴミが溜まりやすい場所に設置されています。

排水トラップとの違い
トラップとの大きな違いは、下水からの臭気止めと、泥やゴミを沈殿させる役割の違いです。トラップは、下水から悪臭や害虫の侵入を防ぐ役割があります。桝は泥や混入物を沈殿させ、水だけを流す役割を持っているのです。

排水桝のメンテナンスや修理は?

泥やゴミが溜まりやすい場所であるため、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。では、どのくらいの頻度で行っていけば良いのでしょうか。

メンテナンスの頻度
1年に1度は掃除によるメンテナンスを行ってください。新築の戸建てであれば、5年以内に1度は点検や確認をしておきましょう。排水桝を開けて中に沈殿している泥やゴミをかき出すだけでも、つまりを防ぐ予防になるのです。

年末の大掃除と一緒にしておきましょう。そのほか、つまりすい時期は梅雨時期や台風のあとです。雨が降りやすくなる前にメンテナンスをしておくことも予防策のひとつになります。

メンテナンスしないとどうなる?
メンテナンスをしていないと、つまりの原因に繋がります。悪臭や汚水の逆流など、さまざまなトラブルを起こす恐れがあるため注意してください。汚水の逆流においては、衛生面に影響を及ぼします。

排水口をつたって悪臭や汚水が家の中に入ってしまうと、健康面にも被害が及んでしまうのです。泥やゴミ、油汚れは必ず溜まるものですので、定期的な掃除によるメンテナンスを心がけましょう。

修理・交換が必要になる場合は?
修理や交換が必要になるときは、破損やコンクリート製から塩ビ製の素材に交換したいときなどです。塩ビは樹脂素材を使用しており、耐久性や耐薬品性に優れています。

少し前まではコンクリート製が主流でしたが、寿命が長い塩ビに交換する家庭も増えています。ヒビ割れや劣化による破損が、コンクリートと比較して起こりにくい特徴を持っているため、乗り換えを検討することも対策案のひとつです。

自分でできる掃除方法

排水桝は自分で掃除することも可能です。つまりが生じるまえに、掃除をしておくことも重要なポイントになります。ただし、油汚れや悪臭を伴う作業であるため事前の準備をしておきましょう。

事前に準備する物
事前に準備しておきたいものは、ビニール手袋やスコップ、ひしゃく、マイナスドライバー、バケツ、ざるや三角コーナー、ゴミ袋、ブラシ、ホースや家庭用の高圧洗浄機、台所用洗剤です。

また汚れを伴う作業であるため、服装は汚れても良いものを着ておきましょう。古着など、そのまま捨ててしまっても構わないものがあれば洗う手間も省けます。タオルやウエスなども準備しておくと安心です。

掃除方法・手順
掃除はあまり難しくはないため、手順にそって作業をおこなってください。まずはフタを開けていきます。開けにくい場合はマイナスドライバーを隙間に差し込み開けていきます。次はスコップなどで、中に溜まっている汚れをすくい取る作業です。

汚れが取り出せたらホースや家庭用の高圧洗浄機を使い、桝の中を洗っていきます。水が跳ねやすいので注意してください。最後にブラシを使い台所用洗剤で内部をきれいにしたら完了です。

業者に依頼するときの費用相場

自分で掃除をすることも可能ですが、長年蓄積している油汚れや泥などは、かき出すだけでも大変です。時間が取れない人や悪臭などが気になる人は、業者へ依頼することもひとつの選択肢になります。ここでは注意点や費用などを紹介していきます。

業者依頼するときの注意点
業者へ作業を依頼する場合は、正式な見積りを先に提示して貰いましょう。作業の詳細が、細かく記載されている業者であれば安心です。見積りを無料でおこなってくれ正規の料金で提示してくれる業者を探すようにしてください。

あまりにも低料金である場合は、注意が必要です。作業では、汚物の除去や取り外し作業、ゴミ処理代がかかります。それに合った料金が発生することが一般的です。低料金の業者は、あとから請求が上乗せされる可能性もあるため注意してください。

排水桝の清掃費用相場
清掃を依頼した場合の費用相場は、20,000~25,000円が相場になります。つまり除去作業でも、同じくらいの相場になると考えておきましょう。高圧洗浄などの専門的な道具を使用した場合は、40,000~45,000円ほどになることもあります。

すでに汚水が溢れかえり逆流などを起こしている場合や、長年の汚れの蓄積により排水桝が機能をしなくなっている場合などは、60,000~80,000円ほどかかるケースもあります。状況や内容により、相場は変動していくのです。

排水桝の交換費用相場
交換をする場合の費用は、1箇所あたり50,000~100,000円ほどの相場です。排水管の構造や劣化の状態、施工内容により金額はさまざまですが、一般的にはこの範囲でおさまると考えてください。

また場所によっても金額は異なってくるのです。例えば、桝の周辺がコンクリートで固められている場合、解体料金が発生することも考えられます。逆に同時に交換やまとめて修理する場合は安くなるケースもあるため、交換費用はさまざまです。

まとめ

排水桝の基本的な働きや種類などを紹介していました。各家庭から流れだす汚水や泥水を分離させて、下水へ水だけ流すという大切な役割をもっています。しかし、汚れを沈殿させるため、桝内は汚れやすい場所だといえるでしょう。

そのため、定期的な掃除やメンテナンスが必要になります。年に1度は掃除をおこないきれいに保つことが大切です。また、コンクリート製を使用していると劣化やヒビ割れを起こしやすく、水漏れを発生させる場合もあります。

交換や修理は業者への依頼が1番の改善策になるため、複数社へ見積りを依頼して検討することが大切です。相場に見合った専門業者を探すことが、選ぶポイントになります。

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