水コラム
トイレ
トイレに異物を流してしまったらどうする?取り出し方やNG行動を紹介!
誤ってトイレに異物を流してしまうことがあるかもしれません。
そんなとき、詰まっていないからといって放置するのは避けましょう。
今回は、トイレに異物を流してしまったときの対処法ややってはいけないこと、対処法などを解説いたします。
トイレに異物を流してしまいお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
トイレに流していいものといけないもの
トイレには流していいものと流してはいけないものがあります。
普段から当たり前のように流しているものでも、実は流してはいけないものだったということもあるかもしれません。
ここでは、トイレに流してもいいものと流してはいけないものを解説いたします。
トイレに流してもいいもの
トイレに流してもいいものは、以下のとおりです。
- ●人間の排泄物
- ●トイレットペーパー
- ●水
上記の3つ以外は、トイレにとって異物と判断しましょう。
なかには、トイレットペーパーの在庫がきれてしまったからといって、ティッシュペーパーで代用したことがあるという方もいるかもしれません。
トイレットペーパーとティッシュペーパーは、拭くという同じ役割をするものであるため、代用できると考える方が多いでしょう。
しかし、ティッシュペーパーとトイレットペーパーは構造が異なるため、ティッシュペーパーを流すとつまりの原因になるのです。
トイレットペーパーは短い繊維が編み込まれて作られているため、水に浸かると網目が解けて溶けやすくなっています。
しかし、ティッシュペーパーは長い繊維が編み込まれており、水の中でも編み込みがほどけず、溶けにくくなっているのです。
トイレに流してはいけないもの
トイレに流してはいけない代表的なものは、以下のとおりです。
- ●生理用品
- ●おむつ
- ●赤ちゃんのおしりふき
- ●ウェットティッシュ
- ●ペットの排泄物
- ●残飯や嘔吐物
- ●水に流せる掃除グッズ
- ●検尿カップ
ペットの排泄物や水に流せる掃除グッズなど、普段から流していたものがあるかもしれません。
特にペットの排泄物については、人間の排泄物との違いがわからない方もいるかもしれません。人間の排泄物とは違い、水に溶けにくい毛などが含まれており、排水管内で詰まってしまう恐れがあります。
ペットの排泄物はトイレには流さず、一般ゴミとして捨てましょう。
また、上記の他にもポケットに入れていたボールペンといった文房具やアクセサリーなどを、故意ではなくても、誤って落としてしまうことがあるかもしれません。
それらを落としてしまった場合も、流すと危険です。
トイレに異物を流したときにやってはいけない3つのこと
トイレに異物を流してしまった場合、早急に対応する必要があります。
しかし、誤った対処法をすると、悪化してしまうため、注意しなければなりません。トイレに異物を流してしまった際にやってはいけないことは、以下のとおりです。
- ●放置する
- ●すっぽんで取り除く
- ●水で流す
上記の3つを行った場合には、ひどいつまりを引き起こすかもしれません。
それぞれなぜやってはいけないのかを解説いたします。
放置する
トイレに異物を流してしまっても、詰まっていないから大丈夫だと放置してしまう方もいるかもしれません。
しかし、詰まっていないからといって放置すると、のちのちに深刻なトラブルを引き起こす可能性があるため、放置してはいけません。
トイレに流したものは、構造に沿ってカーブして排水管へと流れていきます。
カーブの箇所は詰まりやすくなっています。
排水管には下水管へ辿り着くまでに、汚水枡と呼ばれる水と異物を分別する場所がありますが、排水枡に落とした異物が流れてこなければ、排水管のどこかで詰まっている可能性が高いでしょう。
すっぽんで取り除く
トイレ詰まりを直す道具としてよく知られているすっぽんですが、場合によっては使うと悪化してしまうこともあるため注意が必要です。
固形物が詰まった場合は、悪化させてしまう恐れがあります。
すっぽんは、排泄物やトイレットペーパーが詰まったときには効果的です。
しかし、それ以外の詰まりに使用すると、引き上げたときにカーブに引っかかってしまったり、さらに奥へと押し込んでしまったりする恐れがあります。
すっぽんは、状況に応じて使用するようにしましょう。
水で流す
異物を落とした際に水が流れれば問題ないと考え、何度も水を流す方がいるかもしれません。
異物を落としてしまったとしても、実は手で届く範囲のところにある可能性も考えられます。
しかし、水を流してしまうことで奥の方へ押し込んでしまうのです。
トイレのカーブまで流れていってしまった場合、異物を取り出すことは難しいでしょう。
また、トイレットペーパーや排せつ物などの水に溶けるものであれば問題ありませんが、固形物を流してしまった場合は、便器と排水管をつなぐ汚水路をふさいでしまう恐れもあります。
もし汚水路をふさいでしまった場合には、水を流したとしても汚水路に水が流れていかず、便器の水位が上がる一方です。
何度も流してしまうと、便器から水が溢れてしまう恐れがあるため、ご注意ください。
トイレに異物を流したときにやるべきこと
トイレに異物を誤って流してしまった場合にやるべきことは、以下のとおりです。
- ●汚水枡をガードする
- ●排水テストを行う
異物を流してしまったことを把握している場合は、すみやかに上記の行動をしましょう。
汚水桝をガードする
異物を落としてしまったものの、まだ水を流していない場合には、汚水枡をガードしましょう。
異物を落としてしまっても水を流していなければ、汚水路に異物がある可能性が高いため、汚水路よりも奥の排水管に流れていかないように汚水枡でガードすると、排水管の詰まりを防ぐことができます。
戸建ての場合は、敷地内の建物の地面にマンホールのような蓋があり、その下に汚水枡があります。
汚水枡をガードするときは、スコップなどを汚水枡に刺しておくことで、異物の流れをせきとめられるでしょう。
何度も水を流してしまった場合は、すでに汚水路から汚水管に異物が流れてしまっている可能性が高いため、その場合はすみやかに修理業者に相談してください。
排水テストを行う
異物が挟まっているか、異物がもう流れてしまったのか、排水テストを行うと、現在のトイレの状態を把握できます。
排水テストの行い方は、以下のとおりです。
- 1.汚水枡にスコップなどを刺してガードする
- 2.ピンポン球程度の大きさに丸めたトイレットペーパーを6個程度トイレに流す
- 3.ガードしておいた汚水枡をチェックする
ガードまでトイレットペーパーがすべて流れれば、トイレの内部でつまりは起こっていません。
その先の汚水枡または排水管まで異物が流れてしまった可能性が高いといえます。
流してしまった異物によっては、ひどいつまりを引き起こす恐れがあるため、専門業者に相談するのがおすすめです。
また、トイレットペーパーと共に、異物が流れてくることもあるでしょう。
その場合は、一緒に流れてきた異物を除去するだけで解決します。
一方、トイレットペーパーがガードまで流れてこなかった場合は、トイレ内部に詰まりが発生しているため、詰まりを解消する必要があります。
この場合は、ワイヤーブラシやすっぽんを使用して直しましょう。
トイレの異物を取り除く方法
トイレに異物が流れてしまった場合は、すみやかに取り除く必要があります。
トイレの異物を取り除く方法は、以下のとおりです。
- ●排水枡を確認する
- ●手で取り除く
- ●便器を取り外す
それぞれの方法について解説いたします。
排水桝を確認する
異物がトイレの内部にない場合は、排水管まで流れていなければ、排水枡にある可能性が高いといえます。
まずは排水枡をスコップなどでガードし、排水枡に異物がないかの確認が必要です。
排水桝で異物を発見したら、すみやかに取り除きましょう。
手で取り除く
異物が目に見える範囲内または手で届く範囲内にある場合は、手で取り除くのが安全です。
便器の奥に入ってしまった場合は、便器の排水口部分にゆっくり手を入れてみましょう。
思い切って手を入れてみると、異物を取り除けるかもしれません。
直接手を便器に入れることに抵抗がある場合は、トングなどを使用するのもおすすめです。
便器を取り外す
便器の奥に異物が引っかかって取り出せない場合は、便器を取り外しましょう。
ただし、便器を取り外すのは大がかりな作業であるため、自分で行うのはおすすめできません。
トイレは陶器製であるため、万が一落としたら割れてしまう恐れがあります。
便器を取り外して異物を取り出したい場合は、専門業者に依頼しましょう。
取り除く際の注意点
便器や排水枡から異物を取り除く際の注意点は、3つあります。
1つ目は、必ずゴム手袋を着用することです。
便器の汚水には大腸菌などさまざまな雑菌が含まれているため、素手では行ってはいけません。
2つ目は、取り出した異物は必ず消毒することです。
できれば取り出した異物は処分するのがおすすめですが、処分できない場合は必ず消毒しましょう。
ビニールやプラスチック製品は手洗い用石鹸で洗って水道水ですすいだ後、消毒用エタノールをかけ、布製品は洗濯して天日干しで乾燥させて除菌してください。
3つ目は、便器の奥に入り込んでしまったものを強引に取り除いてはいけないということです。
手の届く浅いところに落としてしまったのであれば、自分で取り除けますが、奥に入り込んでしまった場合は、無理に取り除こうとしてはいけません。
たとえば、手では届かないほど奥に入り込んでしまったものをワイヤ―ブラシや針金などを使用して強引に取り除こうとすると、便器に傷がついてしまう恐れがあります。
集合住宅の場合はこれも確認!
集合住宅の場合は、以下のことも確認しましょう。
- ●排水枡は確認できない
- ●排水テストはNG
- ●共有部分のつまりの可能性もある
- ●修理負担は自分
- ●修理を依頼する場合は管理者に確認
それぞれの確認事項について解説いたします。
排水桝は確認できない
マンションにお住まいの場合、排水枡は確認できません。
マンションの場合、一戸建てとは排水枡の設置箇所が異なり、家の角やトイレ、台所、洗面所、浴室など排水が出る場所のそれぞれ外側や合流する箇所に排水枡が設置されています。
マンションの場合は個人で排水桝を掃除する必要はなく、管理会社が排水桝を含め、配管などのメンテナンスを定期的に行ってくれています。
異物を落として排水枡を確認してほしい場合は、管理会社に相談しましょう。
排水テストはNG
マンションの場合は、排水テストを行ってはいけません。
マンションの排水管には、「合流式」と「分流式」の2種類があります。
分流式はそれぞれの家の排水管が別々になっています。
一方、合流式の場合は雑排水と汚水が一緒になっているのが特徴です。
合流式の排水管の場合、排水テストを行うことで周囲の住人に詰まりが生じてしまう恐れがあるため、排水テストは避けましょう。
共有部分のつまりの可能性もある
マンションの場合、共有部分が詰まっている可能性も考えられます。
たとえば、自分だけでなく、他の住人にも同じような症状がある場合、便器の内部やそのすぐ下のパイプではなく、共有部分に詰まりが発生しているのでしょう。
マンションの排水管が合流式である場合、排水管は全体がつながっているため、共有部分に異物が引っかかってしまった場合、他の部屋にも影響が出てしまうのです。
共有部分が詰まっている可能性がある場合には、管理会社に連絡し、排水管を調べてもらいましょう。
修理負担は自分
自分の過失である場合は、マンションであっても修理費用は自分が負担しなければなりません。
修理費用を自分で負担するケースは、以下のとおりです。
- ●専有部分のトイレや配管の詰まり
- ●故意や過失による配管の詰まり
たとえば、毎回の使用後に流さずに使用していたなどの節水のしすぎによる詰まり、異物を誤って便器に落としてしまったなどの過失による詰まりが挙げられます。
一方、以下のようなケースでは、管理会社の負担になります。
- ●排水枡の詰まり
- ●排水管の不備
- ●老朽化の放置
- ●排水管のメンテナンス不足
- ●共有部分の配管の詰まり
日頃の使用に問題がなければ、管理会社が負担するケースが多い傾向にあります。
契約内容により異なるため、契約書を確認しましょう。
修理を依頼する場合は管理者に確認
マンションにお住まいで修理を依頼する場合は、自分で勝手に修理業者に依頼せず、まずは管理会社へ確認しましょう。
なぜなら、管理会社が提携している修理業者があったり、管理会社が修理業者を手配してくれたりする可能性があるためです。
契約内容によって異なりますが、トラブルが起きないようにまずは管理会社へ連絡するのが良いでしょう。
トイレの修理業者を選ぶポイント
トイレの修理業者はどこを選んでもいいわけでありません。
トイレの修理を行っている業者は非常に多いため、業者選びには気をつける必要があります。
修理業者を選ぶ際は、以下のポイントを押さえているか確認しましょう。
- ●相見積もりを行う
- ●水道局指定工事店である
- ●24時間365日対応している
- ●アフターフォローがある
- ●詳しい見積もりを提示してくれる
- ●ネット上の口コミを確認する
それぞれのポイントについて解説いたします。
相見積もりを行う
トイレの修理業者を選ぶ際は、相見積もりを行いましょう。
修理業者にトイレの詰まり改善を依頼したときの相場は、2万円程度といわれていますが、1社のみに見積もりを依頼しても相場が分からず、適切な料金なのか判断できません。
修理費用が適切な料金かを判断するためにも、複数の修理業者に見積もりを依頼しましょう。
また、複数の修理業者に見積もりを依頼することで、料金だけでなく、サービス内容も比較できます。
たとえば、質問に対して丁寧に説明してくれたり、どんな修理が必要になるのか詳しく教えてくれたりする修理業者がおすすめです。
水道局指定工事店である
修理業者が水道局指定工事店であるかどうかも、確認するべきポイントの1つです。
水道局指定工事店とは、水道法に基づいて水道局から適切な水道工事が行えると判断された業者だけに与えられる資格です。
水道局指定業者に該当しない修理業者は、軽度の詰まりなど簡単な作業のみ行えます。
排水管以降の修理や工事については行えないことが定められているため、トイレのつまりには水道局指定業者を選びましょう。
ただし、水道局指定業者であれば、必ず安全というわけではありません。
水道局指定業者であっても、相見積もりをとることが大切です。
24時間365日対応している
修理業者に依頼する際は、24時間365日対応している修理業者を選びましょう。
トイレの詰まりは、いつ発生するか分かりません。
土日や祝日、早朝、深夜に起こったり、ゴールデンウィークや年末などの長期休暇に起こったりする可能性もあります。
通常の修理業者であれば、土日や祝日、早朝や深夜、長期連休などは営業していない場合が多いでしょう。
しかし、営業するまで待っていては、悪化してしまうかもしれません。
トイレなどの水回りのトラブルは、緊急性のあるケースが多い傾向にあります。
そのため、24時間365日対応している修理業者に依頼するのがおすすめです。
24時間365日対応している修理業者なら、即日対応してくれるでしょう。
アフターフォローがある
万が一の修理ミスに備えて、アフターフォローがある修理業者を選ぶと安心です。
施工面で問題があった場合、修理が終わって数日してからトラブルが発生する可能性も考えられます。
アフターサービスがなければ、再び修理費用を支払って直してもらわなければなりません。
しかし、修理から1カ月以内のトラブルであれば無料、などのアフターフォローがある修理業者であれば、万が一トラブルが起きてしまっても再度修理費用を払わずに直してもらえます。
また、トイレの修理で10万円を超える高額な修理が必要なこともあるでしょう。
その場合には、保証がついていると、余計な出費を抑えることができます。
詳しい見積もりを提示してくれる
詳しい見積もりを提示してくれる修理業者を選ぶのは、大切なポイントです。
修理業者によって見積もりの形式はさまざまですが、以下のような事柄はチェックしておきましょう。
- ●合計金額のみで内訳が記載されていない
- ●サービス名のみで内容が記載されていない
上記に当てはまる場合は、見積もりを簡素化し、修理内容をごまかして結果的に高額な修理費用を請求してくる可能性もあります。
料金や内容についての詳細を聞き、納得できる回答をもらえなかった場合には断りましょう。
また、メールや電話で問い合わせた際に、現場を見てみないとわからないなどといって、料金の目安すら教えてくれない場合にも注意が必要です。
この場合は、本来必要ではない作業を行って、修理費用を上乗せしてくる恐れがあるため、別の修理業者に依頼しましょう。
口コミを確認する
修理業者を選ぶ際には、口コミも確認しておくと安心できるでしょう。
ただし、修理業者の名前を検索しても信用できるような口コミは見当たらないこともあるかもしれません。
ネット上で口コミを調べる際のコツは、「業者名と支店名」で検索することです。
ネット上の口コミには、実際にその修理業者を利用した方によるリアルな感想が記載されているため、参考になるでしょう。
ただし、すべての口コミが信用できるわけではありません。
中には、自演やサクラの口コミもあるかもしれないため、あくまで参考程度にチェックすることをおすすめします。
特に良い口コミばかりが載っている場合には、注意が必要です。
良い口コミだけでなく、悪い口コミも確認することで、その修理業者がどのような対応をしているのか理解できるでしょう。
まとめ
トイレに誤って異物を流してしまっても、水が流れるから詰まっていないと考える方もいるでしょう。
しかし、トイレに異物を流してしまった場合は、放置する、すっぽんで取り除く、水で流すといった行為はしてはいけません。
トイレに誤って異物を流してしまった場合には、汚水桝をガードし、奥の排水管まで行かないようにせき止め、排水テストを行って詰まっていないことを確認しましょう。
また、排水桝を確認したり、目視できる場合には手で取り除いたりしてすみやかに異物を回収することをおすすめします。
やまなし水道職人は、山梨県にある水道工事店です。
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ぜひお気軽にお問い合わせください。
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