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蛇口からの水漏れを放置しないで!原因と対処法

 

蛇口からポタポタと水が漏れる。そんな光景を見かけたことはありませんか?一見些細に思える水漏れも、実は深刻な問題につながる可能性があります。

 

家計への影響から家屋の損傷まで、水漏れが引き起こす様々な問題と、その対処法について詳しく見ていきましょう。

水漏れの深刻さを知ろう

 

水道の蛇口からの水漏れは、多くの人が「大したことない」と考えがちです。しかし、この「ポタポタ」が思わぬところで家計を圧迫し、住環境にも悪影響を及ぼす可能性があります。水漏れの問題を軽視せず、早めの対策を取ることが重要です。

「ポタポタ」が家計を脅かす?

「たかが水漏れ」と思っていませんか?実は、蛇口からの小さな水漏れでも、長期間放置すると驚くほどの水量になります。

 

水漏れが続いていると、いつの間にか料金が上昇していることに気づくかもしれません。特に、複数箇所で水漏れが発生している場合、その影響は大きくなります。

山梨県の水道料金

実は、山梨県の水道料金は全国的に見てもかなり安い部類に入ります。具体的には、1か月あたりの平均水道料金が2,366円で、全国47都道府県中4番目に安い水準です(※呼び径13mm・20㎥・1ヶ月分とした場合の比較)。

 

しかし、だからといって水漏れを放置していいわけではありません。むしろ、この恵まれた環境を大切にするためにも、水の無駄遣いは避けるべきでしょう。水漏れを早期に発見し、修理することで、料金の恩恵を最大限に受けることができます。

 

参考 : 水道料金ランキング!1345市町村の順位を公開、6,000円の差も

水漏れが引き起こす様々な問題

水漏れの問題は、単に水道料金の上昇だけにとどまりません。長期間放置すると、家屋にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。

 

まず、湿気の増加が挙げられます。水漏れによって室内の湿度が高くなると、カビやダニが繁殖しやすいです。単なる見た目の問題だけでなく、健康被害にもつながる可能性があります。

 

また、水漏れが続くと、壁紙が剥がれたり、床材が劣化したりすることも少なくありません。特に、壁の中など見えない部分での水漏れは気づかないうちに進行し、大規模な修理が必要になることもあります。

 

さらに、マンションやアパートなどの集合住宅では、下の階に被害が及ぶ可能性もあります。そうなると、修理費用だけでなく、損害賠償の問題にも発展しかねません。

 

このように、一見小さな問題に思える水漏れも、放置すれば大きな問題に発展する可能性があるのです。早期発見・早期対応が、家計と住環境を守る鍵となります。

蛇口からの水漏れの主な原因

 

蛇口からの水漏れは、様々な要因が絡み合って起こります。その原因を知ることは、適切な対処法を選ぶ上で重要です。ここでは、水漏れを引き起こす主な原因について詳しく見ていきましょう。

ナットやネジの緩み

水漏れの原因として最も多いのが、ナットやネジの緩みです。蛇口を長期間使用していると、振動や温度変化によってこれらの部品が少しずつ緩んでいきます。特にハンドル式の蛇口では、ハンドルを回す度に微妙な力がかかり、徐々に緩みが生じやすくなるのです。

 

緩みが進行すると、蛇口の根元やハンドルの付け根から水がにじみ出てきます。この状態を放置すると、次第に水漏れが悪化し、最終的には水が噴き出すような事態に発展する可能性も捨てきれません。

 

幸い、ナットやネジの緩みは比較的簡単に対処できます。適切な工具を使って慎重に締め直すことで、多くの場合は水漏れを止めることができます。ただし、強く締めすぎると部品を破損させる恐れがあるので注意が必要です。

パッキンの劣化

パッキンは、蛇口の内部で水を止める重要な役割を果たす部品です。しかし、長年の使用でパッキンが硬化したり、摩耗したりすると、水を完全に止められなくなり、水漏れの原因となります。

 

パッキンの劣化による水漏れは、蛇口を閉めても完全に水が止まらず、じわじわと漏れ続ける症状が特徴です。ハンドルを操作したときに違和感を感じたり、異音がしたりすることもあります。

 

パッキンの交換は、比較的簡単なDIY修理の一つです。適切なサイズと形状のパッキンを用意すれば、自分で交換することもできます。ただし、古い蛇口の場合、パッキンが固着していることがあるので、無理に外そうとして蛇口本体を傷つけないよう注意が必要です。

カートリッジの経年変化

シングルレバー式の混合水栓では、カートリッジという部品が水量や温度を調整しています。このカートリッジも、長年の使用で性能が低下し、水漏れの原因となることがあります。

 

カートリッジの劣化による水漏れは、レバーを操作したときの感触が悪くなったり、水の出方が不安定になったりするなどの症状を伴うことが多いです。水とお湯の混ざり具合が悪くなるなど、温度調整の精度が落ちることもあります。

 

カートリッジの交換は、パッキンの交換よりも少し難しい作業です。蛇口の種類によっては専用の工具が必要なこともあります。経験がない場合は専門家に依頼するのが安全です。

水圧や配管の問題

時として、水漏れの原因は蛇口本体ではなく、水圧や配管にあることもあります。例えば、水圧が高すぎると、蛇口の各部品に過度の負担がかかり、水漏れを引き起こす可能性があります。

 

また、古い家屋では配管自体が劣化している場合も少なくありません。配管の接続部分が緩んでいたり、配管内部にサビや腐食が進行していたりすると、そこから水が漏れ出すことがあります。

 

水圧や配管の問題は、一般的に素人の判断が難しく、また対処も専門的な知識と技術が必要ですので、専門業者による点検と修理が不可欠です。

自力でできる水漏れ修理

 

蛇口からの水漏れ、気になりつつも放置していませんか?ここでは、自分でできる水漏れ修理の方法をご紹介します。ただし、自信がない場合は無理せず、専門家に任せるのが賢明です。

必要な道具と準備

まずは、修理に必要な道具をそろえましょう。基本的な工具キットがあれば十分ですが、蛇口の種類によっては専用の工具が必要な場合も。

 

以下は一般的に必要な道具です。

 

  • ・プラスドライバーとマイナスドライバー
  • ・モンキーレンチ
  • ・ペンチ
  • ・新しいパッキン(蛇口の種類に合わせて)
  • ・ウエス

 

修理を始める前に、必ず水道の元栓を閉めましょう。排水口も塞いでおくと、小さな部品を落としても安心です。また、スマートフォンで分解時の様子を撮影しておくと、組み立て時に役立ちます。

2ハンドル混合水栓の修理手順

2ハンドル混合水栓は、お湯や水の出し止めや温度・水量の調整を手動で行う蛇口で、比較的簡単に修理できます。以下の手順で進めましょう。

 

  1. 1.ハンドルの装飾キャップを外す:ハンドルの上部にある装飾キャップを慎重に取り外します。
  2. 2.ハンドルを取り外す:キャップの下にあるネジを外し、ハンドルを取り外します。
  3. 3.パッキンを交換する:ハンドルの下にあるパッキンを新しいものと交換します。古いパッキンが硬くなっていたり、変形していたりする場合は要交換です。
  4. 4.組み立てる:新しいパッキンを入れたら、逆の手順で組み立てます。
  5. 5.水漏れチェック:元栓を開けて、水漏れが止まったか確認します。

 

この作業で多くの水漏れは解決できます。ただし、パッキン以外の部品が原因の場合は、さらに原因の調査が必要です。自信がない場合は、ここで作業を止めて専門家に相談しましょう。

シングルレバー混合水栓の修理のポイント

シングルレバー混合水栓は、お湯や水の出し止めや温度・水量の調整をひとつのレバー式ハンドルで行う蛇口で、2ハンドル混合水栓よりも構造が複雑です。以下のポイントに注意して修理を行いましょう。

 

  1. 1.カートリッジの確認:シングルレバー混合水栓の水漏れは、多くの場合カートリッジの劣化が原因です。カートリッジは蛇口の心臓部とも言える部品で、水量や温度を調整しています。
  2. 2.カートリッジの取り外し:レバーを取り外し、カートリッジを覆っているナットを緩めて取り外します。この時、専用の工具が必要な場合があります。
  3. 3.カートリッジの交換:古いカートリッジを取り出し、新しいものと交換します。カートリッジは蛇口の型番に合ったものを使用しましょう。
  4. 4.組み立て:新しいカートリッジを装着し、逆の手順で組み立てます。
  5. 5.動作確認:組み立て後、レバーの動きと水の出方を確認します。

 

シングルレバー混合水栓の修理は、カートリッジが固着していたり、専用工具が必要だったりする場合もあるので、2ハンドル混合水栓よりも難しいです。自信がない時は無理せず専門家に任せましょう。

無理は禁物

以下のような場合は、専門家に任せるのが賢明です。

 

  • ・水漏れの原因が分からない
  • ・必要な工具がそろわない
  • ・分解方法が複雑で、元に戻せる自信がない
  • ・配管に問題がありそう
  • ・蛇口全体の交換が必要そう

 

また、作業中に少しでも違和感を感じたら、すぐに作業を中止しましょう。無理に続けると、かえって状況を悪化させる可能性があります。

 

水道修理は、一見簡単そうに見えても意外と奥が深いものです。自分の技量を過信せず、無理にすすめないことが大切です。長年の経験と専門知識を持っているプロの技術者に任せることをおすすめします。

水漏れを放置することのリスク

 

蛇口からの水漏れ、「ちょっとくらいなら」と見過ごしていませんか?実は、その小さな水漏れが思わぬトラブルを引き起こすかもしれません。家屋の損傷から健康被害まで、水漏れを放置することで生じるリスクについて詳しく見ていきましょう。早めの対策が、将来の大きな出費や問題を防ぐ鍵となります。

家屋への悪影響

水漏れを放置すると、まず影響を受けるのが家屋そのものです。一見些細な水漏れでも、長期間続くと思わぬダメージを受けかねません。

 

まず懸念されるのが、壁や床の劣化です。水が継続的に染み込むことで、壁紙がはがれたり、クロスにシミができたりします。木造住宅の場合、床下や壁の中の木材が腐食すると深刻な被害につながるリスクが大きいです。これらの問題は、見た目の悪さだけでなく、家屋の構造自体を弱める可能性があります。

 

また、水漏れによる湿気の増加は、金属部分のサビを促進します。配管や金具類が腐食すると、さらなる水漏れを引き起こす悪循環に陥る可能性があるのです。

 

さらに、マンションやアパートなどの集合住宅では、階下への漏水被害が深刻な問題となることも。下の階に被害が及ぶと、修理費用だけでなく、損害賠償問題にまで発展しかねません。

健康被害

水漏れがもたらすリスクは、建物だけにとどまりません。じわじわと進行する水漏れは、私たちの健康にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

 

最も懸念されるのが、カビやダニの繁殖です。水漏れによって湿度が高くなった環境は、これらの有害生物にとって絶好の繁殖場所となります。カビやダニは、アレルギー症状や呼吸器疾患の原因となることが知られており、子供やお年寄り、もともとアレルギー体質の方は要注意です。

 

また、湿気の多い環境は、ダニやゴキブリなどの害虫を引き寄せやすくなります。これらの虫は不衛生なだけでなく、様々な病気の媒介者にもなり得るでしょう。

 

さらに、水漏れによる湿気は、家具や衣類にもカビを発生させます。空気中を漂うカビの胞子を知らず知らずのうちに吸い込み、喘息や気管支炎などの呼吸器系の疾患リスクを高める可能性があります。

大規模修理につながるケース

小さな水漏れを放置し続けると、時間とともに問題が拡大し、より深刻な状況に発展する可能性があります。

 

例えば、蛇口の根元からの小さな水漏れ。最初は簡単なパッキン交換で済むレベルだったものが、長期間放置すると、蛇口全体の交換が必要になるまで悪化するかもしれません。さらに放置すると、壁の中の配管にまで問題が及び、壁を壊して配管工事をしなければならない事態に発展する危険性も考えられます。

 

また、床下や壁の中での水漏れは、発見が遅れがちです。気づいたときには、すでに広範囲にわたって被害が広がっていることが少なくありません。床や壁の大規模な解体修理が必要になり、費用も時間もかかってしまいます。

 

集合住宅での水漏れは特に要注意です。自分の部屋の修理だけでなく、階下の部屋の修理費用も負担しなければならない可能性があります。最悪の場合、建物全体の配管システムの見直しが必要になることも。

 

このように、小さな水漏れも放置すれば大問題に発展する可能性があります。早期発見・早期対応が、家計を守る最大の防御策なのです。

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