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排水栓とは?種類や掃除方法、選び方などをわかりやすく解説!

浴槽や洗面台で見かける栓にはさまざまな種類があります。メーカーのショールームでは、各種類や形状をみることができます。水を溜めたり抜いたりするのに役立つものですが、劣化しやすく汚れが溜まりやすい特徴もあるのです。

そこでこの記事では、種類や掃除方法などを解説していきます。種類によって掃除のやり方が異なるため、参考にしてください。また交換するときの選び方も合わせて紹介します。

排水栓とはどの部分?種類と構造を知っておこう

どこにある栓を排水栓と呼ぶのでしょう。正解は、お風呂や洗面台にある栓のことです。チェーンが付いているものや、押すと水が溜まるボタンの部分のことを指します。

排水栓の仕組み
洗面台で洗濯を行う場合や、浴槽にお湯を溜める場合に栓をして湯水を溜めます。排水栓には汚水を流す役割があり、日常の生活に欠かせない部品です。種類は主に大きく分けて3種類あります。

ゴム栓式
アパートや築年数が経っている建物によく使用されているタイプです。そのほか宿泊施設などでもよく見かけるでしょう。チェーンでゴム式のものが吊るされています。このタイプは一般的で、フタを塞いで使用する仕組みです。

交換をするときは、洗面ボールの下側にあるナットをゆるめて取り外していきます。簡単に作業できるのが特徴です。

ポップアップ式
蛇口に付いているレバーを動かすことで、開閉できます。新しいタイプで、新築の戸建てや新しいマンションではこの仕様を採用しています。フタの下にはゴミキャッチが付いているため、髪の毛や細かいゴミを取ることが可能です。

排水栓の横からワイヤーが出ている構造です。蛇口付近にあるワイヤーとつながっているため、連動して動く仕組みになっています。引き棒を押すと開き、引っ張ると閉じると覚えておきましょう。

ワンプッシュ式
最近ではワンプッシュタイプも多く見かけます。押しボタンを押すと開き、もう一度押すと閉まる仕組みになっています。

ワンタッチですべての操作が完了するため、人気がある種類です。また蛇口とトラップをセットで交換すると、簡単に変更できます。現状のタイプより簡単な方がいいと感じた方は、交換を検討してみてはいかがでしょうか。

排水栓をきれいにする方法

ここからは、掃除方法をご紹介します。

ゴム製排水栓の掃除方法
ゴムはヌメリを起こしやすい素材で、劣化するのも早く、水が漏れるトラブルも多くあります。そのため、こまめに掃除をしていくことが大切です。スポンジの粗い面を使いこすり洗いをしていきます。汚れが落ちなければ漂白剤を使用してみましょう。

ポップアップ式排水栓の掃除方法
このタイプには、ゴミキャッチャーが付いているため、掃除を怠るとつまりに発展する場合があります。まずは上部の蓋を抜き、歯ブラシなどでこすり洗いをしていきましょう。そのあと髪の毛などの汚れを取り、まわりをスポンジで洗う順序です。

ワンプッシュ式排水栓の掃除方法
ボタンを押すと栓が開きます。そのあと真上に向かって引き抜くと簡単に外れます。歯ブラシを使い裏側の汚れや、パッキンをこすり洗いしていきましょう。きれいになったら排水口に溜まっているゴミを綿棒で取り除き、元に戻したら完了です。

排水栓を交換する際の選び方

劣化した場合や、交換するときの選び方について紹介します。注意点などがいくつかありますので、選ぶときは意識してみてください。種類を変更しない限り、同じタイプを購入することも大切です。あとから取り付けできない場合があります。

排水口と排水栓のサイズを確認
サイズ選びはとても重要です。口の大きさや直径などをしっかりはかっておきましょう。もしサイズを確認するのに不安がある方は、店舗に直接、現在使用しているものを持ち込みましょう。

ネット販売やホームセンターでも購入可能です。しっかりサイズを確認して、取り付け可能であるものを選ぶようにしましょう。

取付に対応している設置場所か確認する
取り付けに対応しているかを確認することも大切です。現在使っている種類から別のタイプに変更する場合は、設置場所や取り付けが可能な設備なのかも調べておきましょう。わからない場合はメーカーに問い合わせすることもおすすめです。

また種類によっては、栓だけでなくパイプも交換する必要があります。ほかに必要になってくる部品がないかなども、調べておきましょう。洗面台や蛇口が非対応だと取り付けができないため、注意してください。

現在使用している排水栓と同じものを選ぶ
現在使用しているものと同タイプを選ぶことも、失敗を避けるひとつの方法です。メーカーや製品を現在のものと同じにしておけば、間違いはないでしょう。穴のサイズさえ合っていれば取り付け可能な製品もあります。

しかし種類によっては特殊なものを使用していることがあるため、交換時にはしっかり確認してください。使用しているメーカーでしか購入できないというケースもあります。くれぐれも注意して購入しましょう。

排水栓の交換方法は?

ここからは、製品別に交換の方法を解説していきます。大きく分けて3種類ありますが、製品によって交換方法は異なります。劣化している場合や、寿命がきて故障した場合は、このきじを参考に交換してください。

ゴム製排水栓の場合
このタイプは文字通りゴム製品でできています。長年使用していると、すり減ってきたりチェーンが取れたりしてくるのです。寿命の目安は10年だと考えておきましょう。使用しているものが10年を超えていたら、交換するタイミングです。

チェーンの根元がネジタイプになっていて、反時計まわりに回すと外れる仕組みです。チェーン付きのものと、栓だけが販売されている2種類があります。自分の好みや取り付けが楽なものを選び交換していきましょう。

ポップアップ式の場合
このタイプは、パイプだけでなくワイヤーやレバーも外さなくてはなりません。そのため蛇口も外したりと面倒な作業も多くありますが、順を追って作業してください。はじめに止水栓を止めてください。次に連動しているワイヤー金具を外します。

洗面台下のナットを緩めたら蛇口の本体を取り外し、下から出ているワイヤーを反時計回りで抜いてください。新しいものと交換したらワイヤーを差し込んでいき、すべてを元に戻せたら作業は完了です。

ワンプッシュ式の場合
はじめに吸盤などでフタを外します。そのあとなかにある密閉栓を取り外してから、メカボックスを取り出してください。メカボックスにはワイヤーがネジで止まっているため、左に回して外しましょう。

古くなったワイヤーを引き抜き新しいものと交換していきます。このときワイヤーをタコ結びにして押しボタン側をペンチで押さえて抜くことがコツです。逆手順で新しいものに交換して、部品をすべて取り付けたら完了になります。

まとめ

種類は大きくわけて3種類存在します。掃除や交換を行うまえに、どのタイプを使用しているのか確認することから始めましょう。種類がわかったら、その製品のどこの部分が汚れやすいのかも調べてください。

把握しておくことで、作業時間が縮まります。ゴム式は、簡単に掃除や交換はできますが、劣化しやすいデメリットがあります。ほかの2種類は、劣化しにくいものの構造が複雑です。自分で交換することは可能ですが、不安な方は業者に相談しましょう。

作業するときは丁寧に行うのがポイントです。繊細な部品もあるため、掃除中に壊してしまう可能性もあります。その点に気を付けながらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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