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水漏れ修理はパテにお任せ!初めてでもできる水周りの応急処置方法

水漏れ修理で使える道具のひとつに、パテがあります。プロの業者もよく使っている道具で、慣れればDIYにも活用できる優れものです。使い方を覚えておけば、思わぬトラブルに遭遇しても、自分で対処できます。

この記事では、パテを水漏れ修理に使う方法を解説します。配管や湯船の破損でお困りの方は、こちらを参考にご対応ください。

パテとはペースト状の充填剤のこと

パテとは、ペースト状の充填剤で、水漏れの応急処置や防水に活用されます。住宅やその設備にもよく使われているポピュラーな建材です。水漏れ修理の際は、以下の場所やトラブルに使われます。

・洗面台や湯船などの陶器製・強化プラスチック製設備のひび割れ
・シンクや配管の破損

これらのパーツは完全に修理するには故障している設備や部品を交換しなくてはなりません。しかし、パテを使って応急処置をすれば、数日程度は使い続けられます。業者に修理を依頼したけど、施工まで日数が開いているなどの場合に便利です。

なお、パテごとに材質や使い方が異なります。購入・使用の際は目的に合わせたものを選んでください。

水漏れ修理に使える主なパテの種類

ココでは、水漏れ修理に使えるパテをご紹介します。購入の際は、以下のパテから修理に使えるものを選びましょう。

防水粘土パテ
プラスチックからタイルなどの陶器まで、幅広い材質に使えるタイプです。手につきにくく、価格が安いため手を出しやすい素材でもあります。大体500~1,000円程度で購入できるパテです。

防水粘度パテはさまざまな種類があり、エアコンや浴室など特定の場所・用途に適した物が販売されています。購入する際は、使う場所や用途にあわせた製品を購入してください。

金属パテ
金属でできているものに使えるタイプで、水周りだと配管やキッチンシンクなどに使えます。使うときはふたつの材料を混ぜて使います。高い耐久度が特徴で、水漏れを防ぐ効果も強いです。

耐久性や耐水性が高く便利ですが、その分価格は高めで700~2,000円台が相場となります。また、使う前に材料を混ぜるなどの工程が必要なため、細かい作業が苦手な方は、防水粘土の方が使いやすいかもしれません。

シリコンパテ
浴室など設備が水をかぶることが多い場所でよく使われているタイプです。水や温度の変化に強く、温度変化がよく起こる場所でも安定して使えます。お風呂場で使われることが多いため、防カビ剤入りの製品など、ほかにはない特徴があるタイプでもあります。

価格は大体400円前後で手に入るため、非常に安価です。お風呂場やキッチンなどの水漏れは、シリコンパテを活用するとよいでしょう。

パテを水漏れ修理に使う方法

パテの主な種類を押さえたところで、実際の修理・応急処置における使い方を学びましょう。パテで水漏れ修理をするときの方法を解説します。

用意する道具
作業の前に、以下の道具をご用意ください。

・マイナスドライバー
・バケツ
・タオルや雑巾
・手袋
・パテ
・定盤
・金ベラ

マイナスドライバーは、止水栓を閉めるときに使う道具です。バケツは水漏れなどを受家止めるときに使います。タオルや雑巾は配管などに付着した水分をふき取るために必要です。

パテはにおいが強く、手につくとしばらく取れません。作業は手袋をして行ってください。服などについたときも剥がれません。服を汚したくない方は、上記の道具に加えてエプロンなどをご用意ください。臭いが気になる方はマスクもおすすめです。

パテは修理したい個所に合わせたものをご用意ください。購入の際は、パテの取扱説明書などを確認して使用できるかチェックしてから購入しましょう。定盤と金ベラはパテを混ぜたり塗ったりするのに必要です。必ず用意してください。

止水栓を閉めて水漏れ箇所を確認・掃除する
道具の用意が済んだら、まずは作業中の水漏れを防ぐために止水栓を閉めましょう。作業したい場所の給水管をご確認ください。蛇口のハンドルのようなものや、溝の入った栓があるはずです。これが止水栓です。

ハンドルやコックならそのままひねって、栓のみの場合は溝にマイナスドライバーを入れて、反時計回りに回してください。このとき回した回数は後で栓を開けるときに使うため、メモを取っておきましょう。

止水栓を閉めたら、水漏れが発生している箇所を確認します。確認できたら、その下にバケツを置いてタオルなどで水漏れ部分をふき取りましょう。汚れや水分が残っていると、パテがうまくくっつきません。水漏れ部分がきれいになったら、パテを練る作業に移ります。

パテを練って故障箇所に塗り込む
パテを定盤に使う分だけ取ったら、金ベラで練ります。練りすぎるとつかなくなるため、長くても2分程度に留めましょう。ある程度練って色むらがなくなったら、故障箇所に盛り付けるように塗り込みます。隙間ができないようしっかり塗り込んでください。

塗り込んだら、パテが固まるまで待ちます。製品ごとに必要な時間は異なりますが、大体20分~1時間で固まります。完全に固まるまでは触ったり水周りを使ったりしないようにご注意ください。

パテが乾いたら止水栓を開けて動作確認する
パテが完全に乾いたことが確認できたら、止水栓を開けます。最初に締めた回数と同じ回数だけ栓を回して開けてください。その後、水などを流して水漏れなどが起きないか確認します。異常が改善できることが確認できたら、作業は完了です。

パテを使用する際の注意点

コツを覚えれば便利に使えるパテですが、使いこなすには使用時の注意点を押さえておかなくてはなりません。使い方とともに、使用中の注意点も覚えておきましょう。

用途に合ったタイプを選ぶ
パテはそれぞれ特徴や得意な状況があります。たとえばシリコンパテはお風呂場などの水にぬれる、温度変化の多い場所が得意ですが、金属との相性はそれほど良くはありません。金属に使うなら、金属パテの方が適しています。

また、エアコン用パテなど、特別な用途のために作られた製品もあり、状況だけでなく用途も考えなくてはなりません。購入の際は、使用シーンだけでなく用途にも注目して選びましょう。

使用する湿度・気温・タイミングに注意
パテは湿気や寒さに弱い製品です。水分や低温に強いタイプも多いですが、限界があります。湿度が高くなる梅雨や、気温が低い冬などは作業に向きません。また、水やお湯を使った直後なども作業は避けた方がよいでしょう。

パテを使って修理をする際は、湿度や気温、タイミングにご注意ください。作業は気温が高く湿度の低いときに行いましょう。

パテはあくまでも応急処置のためできるだけ早めに業者を呼ぶ

ここまでパテを使った修理方法を解説しましたが、パテでの修理はあくまでも応急処置です。本格的に修理するには、部品や設備の交換をしなくてはなりません。パテで修理したらそのままにせず、業者に連絡して本格的な修理をしてもらいましょう。

なお、パテで修理をしたときは、業者にその旨を伝えるのを忘れないようにしてください。パテによる応急処置をしたうえで、修理などを依頼しましょう。

まとめ

水漏れが起きたときにパテの使い方を知っていれば、慌てず対応できます。配管から湯船まで幅広い場所で使えるため、心配な方は使い方を身に付けておきましょう。パテを購入する際は、用途にあわせたものを選んでください。

パテによる修理は、あくまでも応急処置です。本格的に修理したいなら、業者の力を借りましょう。

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