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お風呂の排水溝の流れが悪いときは?解消法を解説


毎日使うお風呂の排水口には、さまざまなものが流れていきます。代表的なものとして皮脂や石鹸カスに髪の毛、時には固形物もあります。

お風呂の排水口がつまるのは、こうしたものが原因です。この記事では、排水口の仕組みとつまりの原因、つまりを自分で解消する方法を解説しています。また、業者へ依頼するときのポイントにもふれています。

お風呂の排水口の仕組みは?理解してつまりを予防

排水口のつまりを事前に防げれば、より快適に過ごせるようになります。

そのためにも、お風呂の排水口の仕組みを理解しておきましょう。ここではユニットバスの仕組みを解説します。

■ユニットバスは排水口が2つある
ユニットバスには、排水口が2つあります。

一つは浴槽内の排水栓、もう一つは洗い場の排水口です。この場合、2つの排水口から1つの排水管へとつながっているパターンがよく見られます。浴槽の排水栓が洗い場の排水口につながっていて、そこから排水トラップと結合して排水管へつながるという仕組みです。

■排水口のつまりが発生するポイントは4箇所ある
お風呂場の排水口がつまるとき、考えられるポイントは4つあります。

浴槽の排水栓、洗い場の排水口、排水口の排水トラップに排水管です。排水栓や排水口のつまりは比較的簡単に解消できますが、そのぶんつまっている場所が奥になればなるほど、解消に時間と手間がかかります。

■排水トラップとは
排水トラップは、排水管の中の悪臭が逆流してこないように水を利用して空気をせきとめる役割があります。お風呂場だけでなく、台所の排水にも使われています。

排水口の掃除をしているとき、下の部分に水がたまっているのを見たことがあるでしょう。排水トラップの機能である悪臭の逆流防止として、常に水を溜めているからです。

■排水トラップの水があふれたら?
もし、排水管につまりが発生したなら、悪臭をせき止めるための水が逆流して洗い場にあふれ出てきます。排水トラップからあふれた水には、皮脂やシャンプー、髪の毛や雑菌が含まれているため直接触れることは避けましょう。

もしつまりが発生したときは、焦らずに対策を取るか専門家に相談してください。早い解決を求めて無理をすると、排水管や排水口を傷つけて状況が深刻化するリスクがあります。

お風呂の排水口の流れが悪い時に考えられる原因とは

排水口の流れが悪いとき、5つの原因が考えられます。一つずつピックアップして見ていきましょう。

■固形物
カミソリのキャップ、入浴剤のパッケージの破片やカミソリの取り替刃などがあげられます。小さなお子様がいる家庭では、お子様のおもちゃが流れ込むこともあるでしょう。

すぐに気がついて取り除ければよいのですが、小さなものだと気づかない間に奥に入り込んでつまりが発生し、そこへさらに固形物がひっかかっていくこともあります。

たとえ小さなものだとしても、落ちたものはすぐに回収するようにしましょう。

■髪の毛
髪の毛は、性別や年齢を問わず1日に50〜100本ほど抜けます。日中に抜けた髪の毛は、床に落ちるだけでなく、他の髪の毛に絡んだり、ワックスを使っている場合周辺の髪の毛にくっついています。

それがお風呂やシャワーで流れ落ちて排水口に向かっていくため、たった1日でも大量の髪の毛が排水口へ流れ込んでいます。また、一般的に女性は髪の毛が男性よりも長く、つまりが発生しやすいのです。洗い場の排水口には髪の毛を受け止めるためのキャッチャーがあります。

お風呂に入ったあとはキャッチャーにある髪の毛を取り除いておきましょう。

■皮脂
皮脂や垢は、即座につまりを生じさせることはありません。毎日お風呂に入って、シャンプーをしたり体を洗ううち、排水管の内部や排水トラップに少しずつ皮脂や垢が付着していきます。

そうして付着したものが一定量を超えたとき、つまりが発生します。中でも、同居する人の数が多い家は、つまりが生じるリスクを高めます。皮脂汚れにはアルカリ性の重曹が有効ですので、定期的に排水口を掃除しておくと安心できます。

■石鹸カス
石鹸やシャンプー、ボディソープのカスもつまりの原因になりえます。
見た目にはお湯で流せているようですが、排水口の内部に付着しているものもあります。

付着した石鹸カスが少しずつ大きくなると、いずれはつまりを発生させます。洗剤由来の汚れはアルカリ性のため、酸性のパイプ洗浄剤で解消できます。

■雑菌
排水管の内部には雑菌が存在しています。

雑菌にとって石鹸カスや皮脂、髪の毛はごちそうです。それらを食べて、雑菌が繁殖するとぬめりの原因になります。定期的に排水管の洗浄剤を使って、雑菌の繁殖や発生を防ぎましょう。

お風呂の排水口つまりを解消するには

お風呂の排水口のつまりを解消する方法は4つありますが、どの方法も事前に排水口を掃除してから行ってください。

排水口の掃除をせずに行うと、かえって汚れが流れ込んでつまりの解消に時間がかかるリスクがあります。ですので、排水口の掃除の仕方から解説します。

■排水口の掃除の仕方
排水口カバー、キャッチャー、排水筒、排水ピースを順番に取り外して汚れを取り除きます。

排水口カバーがないときは、省略して構いません。排水トラップの内部は歯ブラシや細い掃除用ブラシで掃除します。排水口を見て手が届くところに固形物があるなら、ピンセットで取り除いておきましょう。

■ワイヤーハンガー
排水トラップや排水管のつまりに使用します。

ワイヤーハンガーを変形させ伸ばしたら、排水トラップから排水管につながる穴に差し込み、汚れをこすり取りましょう。軽いつまりなら、この方法で解消できます。

■ラバーカップ
排水口または排水栓のつまりに有効です。

排水口や排水栓にラバーカップをしっかりと押し当て、何度か引き上げるだけです。引き上げるとき、勢いが強いとパーツ破損の原因にもなるので注意しながら行ってください。

もし不安なら、真空式のパイプクリーナーをおすすめします。真空式パイプクリーナーはラバーカップよりも吸引力が強く、奥のつまりも解消できることがあります。

■重曹とクエン酸
皮脂汚れや石鹸汚れには重曹とクエン酸が有効です。

クエン酸が手元にないときは、お酢も使えます。重曹とクエン酸を3:1の割合で混ぜ、排水口にふりかけたらコップ一杯分の水を流して60分おきます。時間になったら、水でしっかり洗い流して完了です。排水口や排水トラップ周辺の汚れはブラシを使ってきれいにしておくと、より清潔になります。

■パイプクリーナー
重曹とクエン酸よりも強力なのがパイプクリーナーです。つまっているところにパイプクリーナーを流し込んで、指定されている時間に従って放置します。

そのあとはしっかり洗い流してください。パイプクリーナーは髪の毛や石鹸カスを溶かしてくれますが、固形物には無効です。

排水口のつまりを業者へ依頼するときのポイント

排水口のつまりを自分で解消できなかったり、固形物が奥の方でつまっていたりするなら業者への依頼を検討しましょう。

依頼する前に、必ず複数の会社から見積もりをとってください。そのほかに気をつけたいポイントを3つ紹介します。

■料金は明確か
はじめに低い金額を提示しておいて、作業後に高額な追加料金を請求された、というケースがあります。

業者から提示された金額が何に対する費用なのか、追加料金が必要なのかなどを確認しておきましょう。

■作業内容の説明があるか
修理を依頼したとき、何の説明もなく作業を行う業者に不安を覚える人は少なくありません。

反対に、どんなことをするのかを教えてもらえれば、安心して任せられるでしょう。信頼できる業者は、事前に作業の内容をわかりやすく教えてくれます。

■アフターサービスの有無
作業後につまりが解消しても、再発したり水の流れが悪くなったりすることもありえます。

このような事態にも対応できるアフターサービスがあるかを確認しましょう。
よりよい業者へ依頼するための参考にしてください。

まとめ

お風呂場の排水口のつまりは、固形物や皮脂、髪の毛や石鹸カスなどが原因です。

お風呂はたいてい毎日使いますから、つまりが発生するリスクはどんな家庭にも潜んでいます。中でも同居する人数の多い家庭では、つまりの発生する確率も高めです。

つまりが発生すると、悪臭や衛生面に悪影響を及ぼします。つまりを予防するためにも、定期的に排水キャッチャーの髪の毛を取り除き、クリーナーを使って清潔な環境を保つことをおすすめします。

もし、自分で解消できない場合は業者への依頼を検討しましょう。

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