水コラム

水のトラブル

排水口が流れない時の対処法は?業者へ依頼するときのポイントも


キッチンの排水口のつまりに悩んでいないでしょうか。

キッチン周りの掃除をおろそかにしているとすぐにつまりを引き起こしてしまいます。しかし、つまりの原因を理解し、適切な使用方法を意識するだけでつまりの発生を大きく抑えることができます。

そこで今回はキッチンの排水口のつまりの原因と、つまりの解消方法、業者に依頼せざるを得なくなった際に知っておきたいポイントについて詳しく解説します!

キッチンの水が流れないときに確認するポイント

キッチンの水の流れが悪くなったときに確認したいのが油汚れと固形物の2点です。キッチンの排水口のつまりを招く主な原因は油汚れです。

私たちが普段口にしている食事には想像以上に油が含まれています。そのためキッチンの排水口は、食器に付着した油汚れが徐々に蓄積されていっている状態です。一度これまでのキッチンの利用を振り返ってみてください。

油汚れを気にしていなかったのなら、つまりの原因は恐らく日々の油でしょう。そして、固形物もつまりの原因となります。

ここでいう固形物とは食器用洗剤のカスや食品カスが中心です。石鹸は完全に溶け切ることは不可能なため、石鹸カスとして気づかないうちに蓄積されていきます。

そして日々の食事の細かい食品カスも排水口の受け皿にたまっていきます。これらのカスが積もりに積もって排水口のつまりを招いていることもあります。

受け皿にカスが溜まっていないかを確認しましょう。以上の2点がキッチンのつまりを引き起こす主な原因です。

キッチンのつまりは自分でなおせる?

キッチンの排水口が詰まってしまったとき、自力で直すことは可能なのでしょうか。ここでは自力でつまりを解消させる方法について3つご紹介します。

■パイプクリーナーで解消する
パイプクリーナーを使用することで、自力でのつまり解消が期待できます。パイプクリーナーでの対処が可能なのは、水の流れが悪くなっている段階です。

すなわち、つまりの状態が比較的軽度のときであれば対処可能ということです。最初に排水口のフタを取り外してください。フタを取り外したら排水口に直接パイプクリーナーを流し込めば完了です。

パイプクリーナーは「液体タイプ」と「粉末タイプ」の2種類が存在します。

液体タイプのパイプクリーナーは、洗浄成分が排水口のヌメリや汚れを溶かすことでつまりを解消してくれます。街中のスーパーやドラッグストアなどで手軽に購入が可能です。ぜひ試してみてください。

一方の粉末タイプのパイプクリーナーは、水と反応して発生した泡が、汚れを落とすことでつまりを解消してくれます。一般的に粉末タイプのパイプクリーナーは液体タイプに比べ、洗浄力が強く高い効果が期待できます。

しかし、洗浄力が強いということは扱う際に充分注意を払う必要が出てきます。個人利用で粉末タイプを使用する際には、使用上の注意をしっかりと読み、扱い方には充分注意しましょう。

■ラバーカップ(スッポン)で解消する
パイプクリーナーで解消できないつまりはラバーカップ(スッポン)を使用することで対処可能です。汚れで完全に詰まってしまい水が流れない状態のときには、和式トイレ用のラバーカップを使用してください。

スプーンなどの汚れではない固形物が原因のときにはラバーカップの使用は控えましょう。無理にラバーカップを使うことで、配管などを傷つけてしまう恐れが出てきます。

■真空式パイプクリーナーで解消する
ラバーカップを使用しても解消しない場合の最終手段として、真空式パイプクリーナーがあります。真空式パイプクリーナーはたとえ水がない環境であても、強力な吸引力によりつまりを解消できます。

真空式パイプクリーナーは日常的なメンテナンスで使用するというよりも、つまり解消の最終手段として使用するようにしましょう。

プロの業者へ依頼するときに抑えておきたいポイント

つまりの状態によっては自力で解消することは難しく、業者に依頼せざるを得ない場合もあります。依頼する際に知っておきたいポイントについて3点解説します。

■賃貸の場合には依頼前に確認が必要
住まいが賃貸のときには、修理依頼前に大家さんか管理会社に確認することが必要です。

賃貸物件の場合には提携している修理会社がある場合があります。もしも提携業者があれば、自分で修理依頼するよりもスムーズで安く修理してくれる可能性が高くなります。

また、賃貸物件によっては勝手に修理してはいけない場合もあるようです。後々のトラブルを回避するためにも、大家さんや管理会社からの指示を待ってから修理依頼をすることを覚えておきましょう。

■基本料金以外の部分も確認する
必ず基本料金以外にも発生する料金があるかどうかを確認するようにしましょう。

業者によっては基本料金に加えて、出張料金や別途作業代などが発生する場合があります。もちろん、それらの料金が事前に周知されていれば問題ありません。

しかし、事前に周知されなかったり、ホームページの隅に非常に小さく表示されていたりすることがあります。業者に依頼する前に、この状況だったら総額いくら発生するのかということをシミュレーションしてもらいましょう。

そして、発生する料金ひとつひとつの名目まで確認することをおすすめします。事前に丁寧な確認をしておくことで、後々のトラブルを回避できます。

■相見積もりをしてから判断する
つまり解消の業者依頼に問わず、なにか業者に依頼する際には相見積もりをするようにしましょう。相見積もりとは複数の業者に見積もりを依頼し、客観的に比較してから依頼する業者を決定する手法です。

中には悪質な業者も存在しているため、ぼったくり価格を提示してくることもあります。相見積もりをしないとこの価格が妥当なのか、お得なのか、ぼったくりなのか判断のしようがありません。

相場を把握するにも非常に有効な相見積もりですので、必ず行うようにしましょう。ただし、見積もり料を徴収する業者もありますので、そちらに関しても事前に確認するようにしましょう。

キッチンの油汚れはつまりの原因に

キッチンのつまりの主な原因は油でした。油をたくさん使用した後のフライパンや食器についた油汚れが排水パイプ内部に付着することで、油の塊となりつまりを引き起こします。

つまりを解消する方法をご紹介してきましたが、油汚れ対策をしておくだけでもつまりの発生頻度は大きく減少します。たとえば、フライパンや食器についた油をそのまま洗浄するのではなく、一度新聞紙などでふき取ってから洗浄するなどです。

油を事前にふき取ることで配管に流れ出る油の量を減らし、油の塊が発生することを防ぐことができます。

同時に、あらかじめふき取ることで、食品カスなどの固形物を流すことも防止できます。食品カスもつまりの原因となっているため、つまり防止には非常に効果的です。

そして、日ごろからパイプクリーナーなどを利用して、定期的に排水口のメンテナンスをするようにしましょう。日常的に排水口の清潔を維持することでつまりの発生率を抑えることができます。

まとめ

今回はキッチンの排水口がつまったときの確認事項、つまりの解消方法、そして業者に修理を依頼する際におさえておきたいポイントについて解説してきました。

毎日使用するキッチンでは、油や固形物が原因となり排水口のつまりが発生していました。つまりが発生したときにはパイプクリーナーのような市販のグッズで解消が見込めます。

一方でつまりがひどくなりすぎると業者に修理依頼をせざるを得なくなります。費用が発生してしまうため業者への依頼はなるべくなら避けたいですよね。

基本的には日常的に油汚れの対応と固形物への対応をしっかりとすれば、つまり発生を防ぐことができます。メンテナンスを忘れず、清潔なキッチンを保ちましょう。

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