水コラム

水のトラブル

水道の蛇口交換方法と業者に依頼した場合の費用

手や顔を洗ったり洗い物をしたりなど、日々の生活のなかで水を使う場面は多く存在します。水を使う際は蛇口をひねって水を出しますが、長いこと使用されている蛇口は部品が劣化や損傷してしまうことがあります。

そうすると、劣化や損傷によって水漏れや水が出ない事態に発展する可能性があるので、早急に対処しなければなりません。

では今回、蛇口の交換方法と業者に依頼した場合の費用などをご紹介します。

水道の蛇口を交換する方法

ひとえに蛇口といってもその種類は豊富で、場所ごとについている蛇口は異なるため、それぞれの交換方法を把握しておく必要があります。

ここでは、キッチン・お風呂・トイレ(手洗い場)・洗面所の各場所における蛇口の交換方法を詳しく紹介するので、水漏れや水が出ないといった場合はぜひ参考にしてみてください。

■キッチンの蛇口
キッチンで多く見られる蛇口は、主に2つあります。

1つ目は天板に穴が1個だけ空いており、その場所に蛇口がはめ込まれている台付きワンホール・2つ目は天板に2個穴が空いており、蛇口が2点で固定されている台付きツーホールで、ある程度の流れは同じですが、多少交換方法が異なります。

まずワンホールからですが、交換する際に用意するものはレンチとドライバーで、レンチに関してはサイズを変えられるモンキーレンチがおすすめです。これら2つの道具を持っていない場合はホームセンターなどで購入でき、ものにもよりますが1,000円あれば揃えられるでしょう。

手順としては、

・止水栓を閉める
・給水栓をつなげているナットをそれぞれ取り外す
・蛇口を固定しているカウンター下のナットを取り外す
・蛇口本体を上に持ち上げて取り外す
・台座の固定に使用されているネジを外す
・新たな台座をカウンターへ置き、動かないようネジを取り付けてしっかり固定する
・給水ホースを台座に通して新しい蛇口を設置する
・本体の根本にあるネジをしっかりと締め、動かないよう蛇口を固定する
・カウンター下にある2本の給水ホースを止水栓と接続させる
・最後に止水栓を開けて水が流れるか
・水漏れがないかを確認したら交換完了です。

続いてツーホールですが、必要な道具はレンチのみなのですぐに用意できます。

手順としては、

・止水栓を閉める
・給水栓をつなげているナットをそれぞれ取り外す
・蛇口を固定している2ヶ所のナットを取り外す
・蛇口を上に持ち上げて外す
・新たな蛇口を取り付ける
・カウンターの下からパッキン・座金をはめ、動かないようしっかりと2ヶ所のナットを締める
・給水管を接続する
・最後に止水栓を開けて、水漏れがないか確認したら交換完了です。

多少方法は異なりますが、勝手はほとんど同じなのでどちらのタイプでも簡単に交換できるでしょう。

■お風呂の蛇口
お風呂の蛇口には、壁付きタイプ・台付きタイプの2種類が存在します。

交換の際に必要なものはドライバーとレンチですが、レンチはサイズを変えられるモンキーレンチがおすすめです。ホームセンターなどで購入する際は、ものにもよりますが1,000円あれば揃えられるでしょう。

まず壁付きタイプの手順としては、

・止水栓を閉める
・ナットを回して取付脚から蛇口本体を取り外す
・壁から取付脚を外す
・接続部分に付着したサビや汚れをキレイに掃除する
・新たな蛇口の取付脚に時計回りで6〜9回程度シールテープを巻く
・取付脚を時計回りに壁へ取り付ける
・蛇口全体が水平になるよう調節しながら取付脚に取り付ける
・本体にシャワーホースを取り付ける
・ナットを閉め、水漏れがないか確認したら交換完了です。

続いて台付きタイプですが、裏側のナットを外すために特殊な工具が必要となるケースがあるため、道具が用意できない場合は業者への相談をおすすめします。

手順としては、

・止水栓を閉める
・点検口カバーを外し、水とお湯の接続がフレキ管であればナットを緩めてフレキ管を本体から外す
・裏側にある本体を固定しているナットを外し、蛇口を取り外す
・接続部分に付着したサビや汚れをキレイに掃除する
・新しい蛇口を穴にはめて裏側からナットで固定する
・蛇口とフレキ管を繋いで水漏れがないか確認する
・吐水部とシャワーホースを接続し、水漏れをチェックする
・問題がなければ点検口カバーを閉めて交換完了です。

台付きタイプは細かな作業が多いため、できるだけ業者に依頼しましょう。

■トイレ(手洗い場)の蛇口
家にもよりますが、トイレには手洗い場がついている場合もあるので、ここではトイレ手洗いの単水栓交換方法をご紹介します。

用意するのはモンキーレンチのみですが、ない場合はプライヤーなどでも代用可能です。
手順としては、

・止水栓を閉める
・モンキーレンチで手洗い下部の本体を固定しているナットを取り外す
・蛇口を上に持ち上げて取り外す
・新しい蛇口を取り付ける
・動かないようしっかりとナットを締めて蛇口を固定する
・止水栓を開く
・水を流して水漏れがないか確認すれば交換完了です。

交換手順は非常に簡単なので、調子が悪いと感じたら新しい蛇口へ取り変えるとよいでしょう。

■洗面所の蛇口
洗面台の蛇口交換には、プラスドライバー・マイナスドライバー・モンキーレンチが必要になるので、持っていない場合はホームセンターなどで購入しましょう。

そして洗面台にはシャワー付きの蛇口も存在するため、ここではワンホール混合水栓のシャワー付き蛇口の交換方法をご紹介します。

手順としては、

・止水栓を閉める
・止水栓とつながっているホース2ヶ所のナットを緩める
・ナットが外れたらホースを取り外す
・シャワーホースのストッパーを下げ、シャワーホースを取り外す
・本体を固定しているロックナットをレンチで外し、蛇口を抜き取る
・空いた穴に新しい蛇口を取り付ける
・止水栓のナットを締め、給水ホースを接続する
・シャワーホースをカチッと音がするまではめこむ
・止水栓を開けて水漏れがないか確認できたら作業完了です。

シャワー付き蛇口だからといって難しい手順はないため、素人でも安心です。

蛇口交換でよくあるミス

知識のない素人が蛇口交換を行う際によくあるミスとして、蛇口の部品を買い間違えた・袋ナットを強く締めすぎた・止水栓を壊してしまった・蛇口を分解して元に戻せなくなったなどのミスが挙げられます。

とくに部品の買い間違いは多く、蛇口にはさまざまな種類が存在していることから製品をしっかり理解しておらず、使えない部品を購入する方が多いようです。

また、止水栓を閉め忘れて作業中に水圧がかかり、止水栓を壊してしまうケースも多く存在するため、交換作業を行う際は忘れずに止水栓を閉めましょう。

蛇口交換を水道業者に依頼した場合の費用

蛇口交換は自分1人でも行えますが、専門的な知識があるわけではないので水道業者に依頼する方法が確実です。

費用の相場は、

・水栓や蛇口の部品交換が8,000〜10,000円
・単水栓(壁付き/台付き)の交換が10,000〜15,000円・
・混合水栓(壁付き/台付き/ワンホール/ツーホール)の交換が10,000〜15,000円
・分岐水栓の取り付けが10,000〜14,000円

となっており、場合によってはこの金額に部品代や出張料、夜間料金などがプラスされます。

自分で交換を行うより費用はかかりますが、知識と経験が豊富な水道業者に依頼すれば、確実かつ手間をかけずに交換が行えるのでおすすめです。

劣化や破損によって蛇口が不具合を起こしている場合は、新しい蛇口と作業を行うための道具を用意すれば自分一人でも交換できます。しかし蛇口の種類はさまざまなので、交換を行う際はしっかり対応している蛇口を選びましょう。

まとめ

自分で交換するのは不安だという方は、水道業者に依頼することで安心して蛇口を交換できます。蛇口に不具合を感じた際は、放置せず気軽にプロの水道業者へ相談しましょう。

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