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ユニットバスの排水口、掃除を怠るとどうなる?解消法についても解説

ユニットバスの排水口掃除は多くの人が嫌がるのではないでしょうか。しかし、掃除を放置したまま怠るわけにはいきませんよね。

汚れを溜め続けると雑菌の増殖や排水口の詰まり、異臭の発生など、さまざまな問題が起こります。そこで今回は掃除を怠った場合の症状と解消法についても解説していきます。

排水口の構造

ユニットバスの排水口は、排水トラップといわれる構造をしており、いつも水が溜まっているトラップが下水から立ち上る異臭を防いでいるのです。

ユニットバスで排水口に水が流れる順番は以下の通りです。

・排水口のカバー
・ゴミ受け
・排水トラップ
・排水管

排水口のうち、ゴミ受け、排水トラップ、排水管は汚れが蓄積されやすく、それらの汚れが原因で排水口の詰まりを引き起こしてしまいます。

排水口は洗い場と浴槽の2か所にあり、それぞれ同じ排水管へとつながっていますが、詰まりを起こしやすいのは主に洗い場寄りの排水口です。

ここからは洗い場の排水口がもとで生じる詰まりについて主に説明していきます。

排水口汚れの原因

ユニットバスの排水口が汚れる原因として主に以下3つが挙げられます。

・毛髪
・石鹸カス皮脂汚れ
・ゴミ汚れや固形物

それぞれの原因を以下詳しく解説していきます。

毛髪
毛髪が原因で汚れることはよくあります。束になった毛髪がゴミ受けに溜まり、水の流れを止めてしまったり、毛髪にゴミがからまって汚れの原因になることがしばしばあります。

1日の抜け毛数は50〜100本以上といわれており、個人差はありますが洗髪や身体を洗ったときに毛髪が抜けることは避けられません。

また、男性と女性では抜ける量に違いがあります。特にロングヘアーの女性であれば洗髪を一度するだけでも相当の量の毛髪が抜けます。よって、ゴミ受けがすぐに満杯になってしまうこともあるでしょう。

石鹸カス・皮脂汚れ
皮脂汚れ・石鹸カスも汚れの原因となることが多いものです。目視はしにくいですが、日々浴室に入ることで徐々にヌメリが溜まっていきます。このヌメリ汚れを溜め込むと排水口に流れる水の通りをブロックしてしまうのです。

石鹸カスや皮脂汚れが流れついてしまうのは致し方ないことですが、これらも汚れの原因となってしまうことを念頭に入れておきましょう。

ゴミ・固形物
ゴミ・固形物も排水口汚れの原因になりやすいです。ゴミ・固形物を流すことなどあまりないと思う方もいるかもしれません。シャンプーやボディソープの詰め替えをしたときのパッケージの切れ端や、入浴前につけたままにしてしまったヘアピンやピアスが原因となるケースもあります。

これらのゴミ・固形物を流すだけでは排水口が汚れたり、詰まることはありません。しかし、排水口の奥深くに流されてしまうと簡単には取り出せません。したがって、奥に溜まったゴミや固形物に汚れがつく原因となってしまいます。

排水口の汚れをそのままにするとどうなる?

上述のユニットバス排水口の汚れをそのままにすると水の流れが滞ってしまい、最後には詰まる原因となってしまうでしょう。

わずかなヌメリをそのままにしてしまうとヘドロ状になります。そのヘドロが水の流れを鈍くし、排水口が詰まってしまうのです。また汚れをそのままにすることで詰まりと同時に雑菌が増殖し、異臭がしたり水まわりに生じやすいチョウバエが湧いたりといったことになりかねません。

日常の掃除不足が重なると汚れは溜まっていき、排水口の汚れや詰まり、その他不具合の原因となってしまいます。

ユニットバスの排水口を詰まらせないようにするには、定期清掃をきちんとおこない、排水口を清潔に維持することが必須です。

排水口汚れの解消法

排水口の実際に目視できる箇所(排水口)の汚れを清潔に清掃する方法をご紹介します。

そもそも「排水口」と「排水口」では違いがあることはご存じでしょうか。読み方は同じですが意味合いが違うことに着目しなければなりません。以下、排水溝と排水口の違いです。

・排水溝:排水が通過する溝や管(排水パイプ)を指す
・排水口:排水溝に通じる入り口や出口になる穴を指す

はじめにユニットバスにおいて汚れやゴミが溜まりやすい排水口の清掃方法について説明します。

清掃を開始する前に、排水口内の毛髪や石鹸カスなど目に見えるゴミが溜まっているときは除去しておきましょう。排水口清掃が苦手な人は使い捨て手袋などを使うといいでしょう。

排水口内のゴミが取れたら、下記の2パターンに分けて作業をしましょう。

石鹸カス・皮脂汚れ
石鹸カスや皮脂汚れが目立つときは、石鹸カスにはクエン酸、皮脂汚れには重曹を使うことで汚れを除去できます。

クエン酸と重曹2種類を使い分けることで簡単に排水口が清潔になるので実践してみてください。重曹100gとクエン酸50g、40度くらいのお湯をコップ1杯分準備したら、以下の手順でおこなってください。

・排水口の蓋をとる
・排水口の上に重曹をふりかける
・重曹の上にクエン酸をふりかける
・さらに上からお湯をかけて30分くらいそのままにして待つ
・時間経過したらすすぎ流す

カビ・ヌメリが目立つとき
カビ・ヌメリが目立つときは、キッチン漂白剤やカビハイターなどの塩素系漂白剤を使うことで排水口を清潔に保てます。

塩素系漂白剤と使い捨て手袋、用済み歯ブラシを準備して以下の手順で作業しましょう。

・排水口の蓋とゴミ受けを取り外す
・使い捨て手袋を着用して外した部品に塩素系漂白剤をつける
・20〜30分そのままにしてから漂白剤をすすぐ
・残っている汚れは歯ブラシでこすり洗いする

塩素系漂白剤は手荒れを起こしやすいので使い捨て手袋を装着して作業しましょう。また、気分が悪くなるので作業中は換気をしっかりしましょう。

排水口の詰まりを解消する方法
上記の方法をおこなっても水の流れが悪いときは、より奥にある排水管が詰まっている可能性が高いです。

そこで、排水管の詰まりを解消するために液体パイプクリーナーを使用して、簡単にできる清掃方法についてご紹介します。

毛髪やヌメリ汚れなど、溶けるものがもとで詰まりが起こっているときは、液体パイプクリーナーを使用することで詰まりを解消できます。液体パイプクリーナーが準備できたら、下記の手順で作業をおこないましょう。

・排水口の蓋とゴミ受けを取る
・排水口に液体パイプクリーナーを注入
・30分くらい放置した後、すすぎ洗いする

排水口汚れの予防法

ここからは排水口の詰まりを予防する方法について4つほどご紹介します。以下順に確認してみてください。

定期清掃
排水口の詰まりを予防する1番の方法は、定期清掃をすることです。詰まり発生原因のほとんどは、わずかな汚れやヌメリが膨らんで水の流れを停止させてしまうことによります。

汚れが少ないうちに対処しておくことで大きな汚れになることを予防できます。

排水口ネットを付ける
排水口にゴミ受け用のネットを付けることで、排水口にゴミがへばりついたり、ゴミ受けを通過して流れてしまうことを防ぎます。

排水口の目隠しふたを外す
排水口の目隠しふたを外すというと、ゴミが見えてしまい衛生的でないと感じる方もいるかもしれません。しかし、わざとゴミを見える化することで視覚的に気づきやすくする効果が期待できます。

液体パイプクリーナーを定期的に使用
先の項目で液体パイプクリーナーを詰まり解消アイテムとしてご紹介しましたが、定期的に液体パイプクリーナーを使用して清掃することは、排水管内部に汚れが溜まるのを予防する最も有効な手段です。

液体パイプクリーナーは膨張していない軽い汚れであれば溶かせるので、月に2回くらい定期的に注入することで排水口の詰まりを予防できるでしょう。

まとめ

この記事では、ユニットバスの排水口掃除や汚れ・詰まりの解消方法について解説してきました。排水口の仕組みから汚れの原因、予防方法についても詳しく説明しましたので、ご自宅で作業する際のイメージを掴みやすかったのではないでしょうか。

ぜひ本記事内の情報も参考に実践してみてください。

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