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キッチン排水口のボコボコ音を解消!原因と対処法を徹底解説

「キッチンの排水口からボコボコという不気味な音がする…」このような経験をしたことはありませんか?実は、この現象は多くの家庭で起こりうる一般的な問題です。ボコボコ音は単なる不快な音にとどまらず、排水管のトラブルを知らせるサインかもしれません。

このコラムでは、キッチンの排水口から聞こえるボコボコ音の原因から対処法、そして予防策まで詳しく解説します。

キッチンの排水口から不気味な音がする原因

キッチンの排水口から聞こえる「ボコボコ」という音には、いくつかの原因が考えられます。状況によっては全く問題のない現象から、早急に対処すべき症状まで様々です。まずは、あなたのキッチンで起きている音の原因を特定しましょう。

水を一気に流したときに鳴る音

キッチンシンクで洗い桶の水を一気に排水したときにボコボコ音が発生するのは、ごく一般的な現象です。これは排水管がつまっているわけではなく、むしろ正常に機能している証拠と言えます。

大量の水を一度に流すと、排水トラップ(排水管にある水をためる部分)の水も一緒に引っ張られます。一般的な家庭の排水管は500mlペットボトルほどの太さしかないため、大量の水が一気に流れると管内の空気が押し出され、水と空気が入り交じってボコボコという音が発生するのです。

こうした現象が水を流した時だけに限定されている場合は、特に心配する必要はありません。

排水管のつまりが原因

キッチンの排水口からのボコボコ音が頻繁に発生し、水の流れが悪くなっている場合は、排水管のつまりを疑う必要があります。

排水管がつまると内部の水の流れが阻害され、空気の通り道も狭くなります。その結果、水を流すたびに管内に溜まった空気が逃げ場を失い、ボコボコ音を立てながら排水口から出てくるのです。

キッチンの排水管につまりやすいものとしては、食べ物の残りカス、油脂、洗剤のカスなどが代表的です。これらが長期間にわたって蓄積すると、最終的には完全なつまりを引き起こし、水が全く流れなくなったり、最悪の場合は汚水の逆流を引き起こしたりする可能性もあります。

集合住宅で他の部屋が水を流している

アパートやマンションなどの集合住宅では、他の部屋で水を使用したときにあなたのキッチンの排水口からボコボコ音が聞こえることがあります。

集合住宅では、各部屋の排水管が共用の立て管(パイプシャフト)につながっています。他の部屋で大量の水を流すと、立て管内の空気圧が変化し、その影響であなたの部屋の排水口からボコボコ音が鳴ることがあるのです。

通常、このような現象を防ぐために通気管が設置されているはずですが、設計不良や通気管のつまりなどによって正常に機能していない場合があります。また、ダブルトラップと呼ばれる、1つの排水経路に2つのトラップがある状態も原因になることがあります。

この問題が継続する場合は、建物自体の配管に問題がある可能性が高いので、大家さんや管理会社に相談してみてください。

大雨が降っている時に鳴る音

大雨や台風などで大量の雨が降った際に、キッチンの排水口からボコボコ音がする場合があります。下水道が雨水で満杯になり、排水の流れが悪くなっていることが原因です。

大雨時には下水管に大量の雨水が流れ込むため、通常より下水の流れが滞りがちになります。その結果、お家からの排水がスムーズに流れず、排水枡に溜まることで空気が押し戻され、排水口からボコボコ音が発生します。

この現象は特に低地にある住宅で起こりやすく、雨が止めば自然に解消されることがほとんどです。大雨時のみに発生する場合は、特に対策は必要ありません。

キッチン排水口のボコボコ音を解消する方法

キッチンの排水口から不気味なボコボコ音が聞こえる場合、特に排水管のつまりが原因であれば、適切な対処が必要です。自分でも簡単にできる排水管の掃除方法から、専門的なアイテムを使った対処法までを紹介します。

重曹とお酢(クエン酸)で掃除

重曹とお酢(またはクエン酸)を使った掃除は、キッチン用品だけで簡単にできる方法です。アルカリ性の重曹と酸性のお酢やクエン酸が反応して発泡し、その泡の力で排水管の汚れを浮かせて落とします。

 

【準備するもの】
  • ●重曹(粉末タイプ)
  • ●お酢またはクエン酸
  • ●スポンジや歯ブラシ

 

【手順】
  1. 1.まず排水口のカバー、ゴミかご、トラップなどを取り外します
  2. 2.排水口に重曹を1カップほど振りかけます
  3. 3.その上からお酢を半カップ程度かける(クエン酸を使う場合は40度程度のお湯に溶かしたものを使用)
  4. 4.30分ほど放置して化学反応を待ちます
  5. 5.スポンジや歯ブラシで排水口周辺を洗浄します
  6. 6.最後に40度程度のお湯でしっかりと流します

この方法は定期的なメンテナンスとして週に1回程度行うと効果的です。ただし、重曹とお酢を使う際は絶対に塩素系漂白剤と混ぜないでください。

パイプクリーナーを使って洗浄

市販のパイプクリーナーは、強力な洗浄成分で頑固な排水管のつまりや汚れを化学的に溶かす効果があります。

 

【準備するもの】
  • ●排水管用パイプクリーナー
  • ●ゴム手袋
  • ●保護メガネ(あれば安全です)

 

【手順】
  1. 1.ゴム手袋や保護メガネを着用した後排水口周辺の部品を取り外します
  2. 2.パイプクリーナーの説明書に従って適量を排水口に注ぎます
  3. 3.指示された時間(通常15〜30分)放置します
  4. 4.十分な量のお湯で洗い流します

パイプクリーナーは強力な化学薬品ですので、使用する際は必ずゴム手袋を着用し、換気をよくしてください。また、異なる種類のパイプクリーナーや他の洗剤と混ぜると危険な反応を起こす可能性があるので厳禁です。

ラバーカップを使ってつまりを解消

「スッポン」とも呼ばれるラバーカップ(吸引カップ)は、物理的な力でつまりを解消する道具です。特に排水管に何かがつまっている場合に効果的です。

 

【手順】
  1. 1.シンクに少し水を溜めます(ラバーカップの縁が浸かる程度)
  2. 2.ラバーカップを排水口にしっかりと押し当てます
  3. 3.ゆっくりと押し込んだ後、一気に引き抜く動作を繰り返します
  4. 4.水の流れが改善されるまで2〜3回繰り返します

ラバーカップを使用する際のコツは、「ゆっくり押して、素早く引く」という動作です。この動作によって排水管内に圧力変化が生じ、つまりを押し流したり、引き抜いたりする効果があります。

ワイヤーブラシで直接汚れを取り除く

ワイヤーブラシ(ワイヤー式パイプクリーナー)は、排水管の内側に蓄積した汚れを物理的にこすり落とす道具です。

 

【手順】
  1. 1.排水口のカバーやトラップを取り外します
  2. 2.ワイヤーブラシを排水口に挿入し、ゆっくりと回転させながら押し込みます
  3. 3.抵抗を感じる部分(つまりがある場所)に来たら、ブラシを回して汚れをこすります
  4. 4.ブラシを引き抜き、付着した汚れを拭き取ります
  5. 5.つまりが解消されるまで数回繰り返します
  6. 6.最後に十分な量のお湯で洗い流します

ワイヤーブラシは使用に少しコツが必要ですが、正しく使えば頑固なつまりも解消できます。ただし、力を入れすぎると排水管を傷つける可能性があるので、優しく操作することが大切です。

避けるべき対処法:熱湯を流す

インターネットなどで「熱湯を流せば排水管のつまりが解消される」という情報を見かけることがありますが、これは避けるべき方法です。

熱湯を繰り返し流すと、排水管(特にプラスチック製のもの)が熱で変形したり、接続部が緩んだりして、かえって漏水などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。

また、熱湯で溶けた油脂も配管の奥で再び固まり、より深刻なつまりを引き起こしかねません。排水管のつまりを解消するには、先に紹介した適切な方法を試すことをおすすめします。

山梨県でおすすめホームセンター

排水口の掃除に必要な道具やパイプクリーナーなどは、ホームセンターで購入すると便利です。

 

カインズFC甲府昭和店

住所:山梨県中巨摩郡昭和町西条770

営業時間:9:30~19:30

安いアウトドア用品、キッチンウェア、洗剤、工具などを豊富に取り揃えています。

 

スーパービバホーム 甲斐敷島店

住所:山梨県甲斐市中下条2000-1

営業時間:資材館 7:00〜20:00

大きな立体駐車場があり、バス停から徒歩2分と便利な場所にあります。

 

DCM 南アルプス店

住所:山梨県南アルプス市在家塚565

営業時間:9:30〜20:00

資材館やペットコーナーなど、様々な品揃えが充実しています。

排水管をつまらせないための日常の予防法

キッチンの排水管がつまると、ボコボコ音だけでなく悪臭や排水の逆流などの問題を引き起こす可能性があります。つまりを事前に防ぐための日常的な予防法を知っておけば、面倒な掃除や修理の手間を省けるでしょう。

油汚れはキッチンペーパーで拭き取ってから

料理で使った油は、排水管つまりの最大の原因の一つです。油は冷えると固まり、排水管内で徐々に蓄積して流れを悪くします。

フライパンや鍋に残った油は、そのまま流さずにまずキッチンペーパーでしっかり拭き取ってから洗いましょう。特に天ぷらやフライの後の多量の油は、絶対に排水口に流さないようにしてください。

使用済みの油を捨てる際は、以下のような方法がおすすめです:

 

  • ●古い牛乳パックなどの容器に入れて捨てる
  • ●油凝固剤で固めてから捨てる
  • ●キッチンペーパーに吸わせてから燃えるゴミとして捨てる

 

食べ残しや材料クズを流さない習慣

調理中の野菜の皮や食べ残しなどの固形物も、排水管つまりの原因になります。たとえ小さなカスであっても、時間とともに蓄積されれば排水の流れを妨げます。

キッチンシンクで洗い物をする前に、食器に付いた食べ残しはしっかりとゴミ箱に捨て、ざるやゴミ受けを使って小さな食材カスも排水口に流さないようにしましょう。

特に米粒やパスタのような膨らむ食材のカスは、排水管内で膨張してつまりを起こすことがあるので注意が必要です。

排水口ネットの効果的な活用法

排水口ネットは、食材カスや髪の毛などが排水管に流れ込むのを防ぐ簡単で効果的なアイテムです。特にキッチンでは必須のアイテムと言えるでしょう。

排水口ネットを使用する際のポイントは以下の通りです:

 

  • ●排水口のサイズに合ったネットを選ぶ
  • ●使い捨てタイプは毎日取り替える
  • ●再利用タイプは定期的に洗浄する
  • ●目詰まりしたらすぐに交換する

 

排水口ネットは100円ショップやホームセンターで手軽に購入できます。わずかな投資で大きなトラブルを予防できるので、必ず使用することをおすすめします。

1回の定期的な排水管メンテナンス

排水管のつまりは一日で起こるものではなく、日々の小さな汚れの蓄積が原因です。そのため、週に1回程度の定期的なメンテナンスが効果的です。

週1回のメンテナンスの例:

 

  • ●排水口周辺の清掃
  • ●重曹とお酢による簡易洗浄
  • ●シンクいっぱいに水を溜めて一気に流す

 

特に最後の「シンクいっぱいに水を溜めて一気に流す」方法は、排水管内の軽い汚れを水圧で洗い流す効果があります。ただし、既につまりがある場合はかえって悪化させる可能性があるので注意してください。

自分で解決できない場合の対処法

キッチン排水口のボコボコ音や排水の流れの悪さを自分で対処しようとしても、改善されない場合があります。そんな時は無理をせず、専門業者に依頼することも大切です。

プロに依頼すべき症状とは

次のような症状がある場合は、自分での対処に限界があるため、プロの水道業者に依頼することを検討してください。

 

  • ●複数の排水口から同時にボコボコ音がする
  • ●何度対処しても数日で再びボコボコ音がする
  • ●排水と一緒に異臭がする
  • ●排水がほとんど流れなくなっている
  • ●排水の逆流が起きている
  • ●築年数が古く、配管自体の劣化が疑われる

 

これらの症状は、単なる表面的なつまりではなく、配管の奥深くに発生した問題や配管自体の老朽化などが原因の可能性が高いです。無理に自分で対処しようとすると、かえって状況を悪化させたり、配管を傷つけたりしかねませんので、プロに相談しましょう。

キッチン排水口のトラブルは「やまなし水道職人」へ

山梨県内でキッチン排水口のトラブルにお悩みなら、「やまなし水道職人」へのご相談をおすすめします。地域密着型の水道修理業者として、以下のような特徴があります:

 

  • ●24時間365日受付対応:いつでも水回りのトラブルに対応できる体制
  • ●迅速な対応:最短30分から1時間ほどで現地へ訪問し、迅速に解決
  • ●水道局指定工事店:水まわりのトラブルが起こった際にも安心しておまかせ
  • ●明確な料金体系:作業前に詳細な見積もりを提供し、ご納得の上で修理を開始
  • ●多様な支払い方法:現金・クレジットカード・銀行振込み・QRコード・コンビニ支払いなど

 

「やまなし水道職人」では、キッチン排水口のつまりに関するさまざまなケースに対応してきた実績があります。「自分で対処するのは難しそう」「時間がない」「確実に直したい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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