水コラム

トイレ

トイレの水漏れは何が原因?自分でできる対処法は

水まわりには水漏れトラブルがつきものです。
そのため、水漏れが発生したときのために対処できる知識を身につけておきたいですよね。

今回は、トイレで水漏れが起きる原因とその対策、業者に修理を依頼する際の費用相場などを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

トイレの水漏れ・症状別の原因と対策

トイレの中で水漏れが発生すると考えられる場所は主に5つです。
タンク内・便器・止水栓・床下・温水洗浄便座の5つで、それぞれ水漏れの発生する原因が異なれば、対策も変わってきます。

ここでは各場所の原因と対策を分かりやすく紹介するので、今は水漏れを起こしていなくても、もしもの時のためにしっかり知識として頭に入れておくと良いでしょう。

■タンク内の水漏れ
タンク内で水漏れが起きている場合は、ボールタップや浮き玉の不具合が原因かもしれません。基本的にこれらの故障や破損はもの自体を交換する必要がありますが、浮き玉が一時的に不具合を起こしているのならば簡単に修理することが可能です。

浮き玉の修理には特に必要なものがなく、初めにタンクのふたを取り外します。そして、内部で浮き玉が沈んでいる場合は持ち上げて水面に置いてみましょう。

水面に浮いた状態で標準水位にちゃんと水面がきているのかを確認し、水面が高い・低いといった場合は水位調節リングを回して水位を調節します。調整を終えたら水を流し、浮き玉がしっかり浮くか・標準の位置に水位がくるかを確認して作業終了です。

また、タンクの下側から水が漏れていることもありますが、その際考えられる原因は便器とタンクの間にある密接パッキンの劣化なので、取り外してみてパッキンが劣化していたら新しいものに交換すると解決するでしょう。

■便器からの水漏れ
周りの配管と接続する部分が緩んでいる・劣化している・便器本体がひび割れしているなどの損傷を起こしているといった要因があると、便器から水漏れが起こる可能性があります。

特にひび割れなど本体が損傷している場合は自分で直すことが難しいので、業者に頼むしかありません。
そして、便器と配管の接続部から水が漏れている際は、バルブやナットを締め直して水漏れがおさまるか確認してみましょう。仮におさまらなかった場合は、内部の部品が劣化している可能性が高いので交換する必要があります。

また、便器に水滴がついていたりする場合もありますが、それは水漏れではなく結露の可能性が高いので、そこまで気にしなくても大丈夫です。

■止水栓からの水漏れ
止水栓から水が漏れる原因はパッキンの劣化が考えられるため、確認して劣化していた場合は新しいものに交換しましょう。パッキンの寿命の目安は10年だと言われているので、使い始めてから10年ほど経過すると水漏れを起こす可能性が高いです。

パッキンは劣化するとゴムが硬くなって隙間が発生する、ひび割れするなどの損傷を起こすかもしれないので、トイレを取り付けてから10年経つタイミングで、水漏れが起きる前にパッキンを新しいものに交換しておくことをおすすめします。

いずれ変えるのであれば、水が漏れてから急いで対処するより事前に変えておいた方が良いでしょう。

そしてもう一つ水漏れの原因として考えられるのは、接続部分のナットや金具が緩んでいるということなので、水が漏れていたら緩みがないかを確認する必要があります。締めたにもかかわらず水が漏れる場合は、部品の劣化が考えられるため早急に交換しましょう。

■床下からの水漏れ
床と便器が接合している部分から水漏れが起こっている場合は、便器やタンクがヒビ割れしている可能性も考えられますが、それ以外にも給排水パイプの接続部分にあるパッキンが劣化している可能性や、温水洗浄便座が不具合を起こしている可能性なども考えられるため、念の為全て確認する必要があります。

確認しても異常が見つからなかった場合は、床下にある排水管から水が漏れているかもしれません。そうなると素人ではどうすることもできないため、すぐに業者へ連絡して修理を依頼しましょう。

もしも水漏れを放置したままにしていると、床にカビが発生して腐食が起こるかもしれないので注意が必要です。そういった事態に発展させないためにも、水漏れが起きていたらすぐに原因となる場所を探し、少しでも早く対処してもらう必要があります。

■温水洗浄便座の水漏れ
温水洗浄便座、通称ウォシュレットから水が漏れている場合は、接続部分の緩みや部品の劣化、ウォシュレット自体の故障が原因となっているかもしれません。

ウォシュレットから水が漏れていたらまずは止水栓を閉め、コンセントに接続されている場合は外すようにしましょう。接続部分での緩みが原因なら締めれば問題は解決しますが、部品が劣化している、本体が故障している場合は、メーカーや業者に依頼して直してもらうしかありません。

トイレの水漏れに火災保険は適用される?

水漏れの影響で床が水浸しになった場合、濡れた床や壁の修繕費用や故障してしまった家電の修理費用は、火災保険の損害の種類にある水濡れ補償を受けられる可能性があります。

ただ、故意や不注意によって発生した損害や、経年劣化による損害の場合は対象外になるため、注意が必要です。

また、火災保険が適用されるのは水濡れによる損害を受けた場所や、壊れた家電の修理費用なので、ウォシュレット自体には保険が適用されないことを頭に入れておきましょう。

加えて保険の対象は建物・家財と2つに分けられているので、自分が建物のみを保険の対象としている場合は家電などが補償の対象外になります。逆も然りで、家財のみを対象としている場合は建物が損害を受けても補償されません。

トイレ水漏れを業者に依頼した場合の費用目安

トイレで水漏れが起こった際、自分では対処しきれない場合は業者に修理を依頼しなければなりません。ここでは業者が行う施工内容と、その修理費用の相場を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

それぞれ費用相場は次のとおりです。

・パッキンや止水栓の交換、調整作業:6,000〜15,000円(パーツ交換が必要な場合は+8,000〜30,000円)
・タンク内の修理、交換:8,000〜15,000円(タンクの着脱や部品の交換を行う際の費用相場は15,000〜30,000円)
・トイレのつまり:6,000〜10,000円(タンクの着脱が必要な場合は15,000〜30,000円)
・トイレタンク、タンクレバーの交換:40,000〜50,000円(タンクレバーのみの場合は5,000〜10,000円)
・トイレの便器交換:15,000〜50,000円
・ウォシュレットの修理交換:15,000〜25,000円
・床下からの水漏れ:20,000〜30,000円
劣化した部品の交換作業や調整作業といった自分で修理できることもありますが、素人では途中で分からなくなって困ることもあるでしょう。慣れない作業を1人で行うのは非常に大変なので、水漏れを直す際は多少お金がかかってもプロの業者へ依頼するのがおすすめです。

まとめ

トイレの水漏れは場所ごとに原因が異なり、それに伴って対処する内容も変わってきます。簡単に部品だけを交換すれば解決するケースがあれば、専門的な知識や技術を必要とするケースもあるため、水漏れを直す際は業者に依頼するのが確実です。

自分では簡単な交換作業だと思っていても、実際修理に取り掛かってみたら上手くできない、途中でつまずく可能性があります。1人で頑張っても結局直らなければ時間を無駄にしたことになるので、自分で直すよりも多少支払う料金は高くなってしまいますが、最初から知識と経験が豊富なプロの業者へ任せるのが一番でしょう。

最新のコラム