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トイレからボコボコと音がする!原因や対処方法は?

トイレの使用中に、ボコボコと異音が聞こえてきた経験はありませんか?

トイレからボコボコと音が聞こえてきた際は、重度なトラブルが発生している可能性が高く、放置することで汚水が上がってきてしまい大惨事になりかねません。また、強烈な悪臭も発生させるため、被害が拡大すると家中にその臭いが充満してしまいます。

では、このトイレのボコボコと音がする現象には、どのような原因があるのでしょうか?そこで今回は、トイレからボコボコと音がした際の原因や対処方法について解説します。

トイレからボコボコと音がする原因は?

トイレからボコボコと音がする原因はほとんどの場合、排水管や一部の下水管がつまりかけることによって発生します。

排水管や下水管は細いパイプになっており、その内部に汚物やゴミなどが混入していると、汚水が流れにくくなりつまりを引き起こします。また、内部がつまっていると水の勢いも弱くなり、汚物がなかなか排出できないということにも繋がります。

パイプの内部に水が溜まるとその水圧によりパイプが膨張し、空気が上へと押し上げられていきます。この際に、パイプが水圧によって揺れ動くことでボコボコという異音を発生させている可能性が考えられます。

トイレからボコボコと音がするときの対処方法

トイレのボコボコ音を放置することで、汚水が上がってきて悪臭を発生させてしまうので、迅速な対処を行う必要があります。

また、完全につまってしまうことでトイレ自体が使い物にならなくなる恐れも考えられるので、素早く対処しましょう。

トイレにおける最悪の事態を防ぐための対処方法にはいくつか種類があるので、それぞれの特徴を把握しておきましょう。ここでは、その対処方法についていくつか解説します。

ラバーカップを使用して対処する
自宅で道具を使用して手軽に対処できる方法として、ラバーカップを使用した対処方法があります。

ラバーカップは自宅のみならず、公共施設や学校などでも使用されているので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。サイズもいくつかあり、ホームセンターなどで手軽に入手できる点も魅力です。

ただし、ラバーカップには和式トイレ用と洋式トイレ用があるので、どちらに対応しているのかを確認してから購入するようにしましょう。

ラバーカップを使用する際に重要なのは、トイレの中の水の量です。トイレの水が少ないと真空状態が作りにくく、ラバーカップの効果を発揮させることができません。逆に、トイレの水が多すぎると、汚水が飛び散ってしまい作業しにくくなります。

汚水が飛び散らないために、便器にビニールを被せて作業スペースのみを確保しておくことが大切になります。また、床や壁に新聞紙などを設置しておくとなお安心です。

ラバーカップを使用する際のコツは、ゆっくり押し込んで勢いよく引き上げることです。また、一回では改善されにくいので、複数回チャレンジして対応しましょう。

ワイヤーブラシを使用して対処する
排水管を始めとするパイプ管は、細く曲がっている形状であるため、細いワイヤーブラシを使用した対処もおすすめです。

ワイヤーブラシは、持ち手の長さも種類が豊富なので、トイレの大きさに応じた作業しやすいサイズを選択できます。
ただし、強くこすってしまうと配管の内部を傷つけてしまい上手く対処することができないので、力任せに作業しないように注意しましょう。

少量の水やお湯で流して対処する
少量の水やお湯で対処する方法は、対処方法の中でも最も手軽にできる方法です。使用するお湯は40度から50度程度が適温であり、それ以上の熱湯はトイレを破損させてしまう恐れがあるので避けるようにしましょう。

水を使用してもお湯を使用しても、配管の内部を傷つけずに作業できるほか、汚水が飛び散ることもありませんが、時間と労力がかなりかかってしまうため、あまりおすすめできません。

大量の水やお湯で流して対処する
大量の水で勢いよく流し込むことで対処できる場合もあります。大量の水とはいえ、ひどいつまりを解消させるには難しく、あくまでも軽度な症状の場合にのみ効果が期待できます。

また、つまりがひどい場合に大量の水を流してしまうと、流れていかないことで汚水が溢れてしまう恐れも考えられるので、トイレに流す際には十分に注意しましょう。

トイレのつまりに心当たりがない場合

トイレのつまりに心当たりがない場合でも、ボコボコと音が聞こえてくるケースがあります。日頃から、トイレの正しい使い方を守っていても起こりうるケースなので、よく理解しておくことが大切です。

トイレットペーパーや異物などを流した記憶がない場合、配管内部の圧力が原因でボコボコと音がしている可能性が考えられます。

家庭にある配管の構造によっては、配管内部の圧力が外側よりも低くなっていることがあり、これによって、トイレにおける排水トラップが引っ張られることで音を発生させていることがあります。

状況によっては、配管の設置場所を変えるといった大掛かりな修理が必要ですが、排水升のフタを空気が循環しやすい穴付きのものに交換することで解消できる場合があります。

トイレを流すとキッチンからボコボコと音がする原因

トイレを流すとキッチンからボコボコと音がする場合があります。また、他の場所からボコボコと音が聞こえなくても、必ず音の有無は確認しておきましょう。

特に、排水管が繋がっている家庭で起こる可能性が高く、便器内の排水トラップにある封水が引っ張られることでボコボコと音が鳴っている可能性が考えられます。

キッチンにおけるボコボコという音も、配管内に圧力がかからなければ発生しないので、早めの対処で解消させることができます。

水を流す際に音を立てながら流れている場合は、配管内に固形物がつまっている可能性が高く、放置しておくと非常に危険です。この場合も、配管内の水が通り抜けるスペースが狭くなっているため、解消させる作業をしましょう。

トイレをつまらせた心当たりがない場合と同様に、汚水升のフタを通気性が良いものに交換することで手軽に対処できますが、キッチンでも音による症状が改善されない場合は、配管を組み直す必要性が出てきます。

配管を組み直すには、家の壁を打ち抜かなければならないため、高額な費用と時間がかかってしまいます。市販の道具で解消させるよりも負担が大きすぎるので、トイレからボコボコと音が聞こえてきた際には、必ずほかの水回りも確認することを徹底しましょう。

まとめ

この記事では、トイレからボコボコと音がした際の原因や対処方法について解説しました。

トイレからボコボコと音が鳴っている場合は、すぐに気づくことができて対応しやすいですが、その原因と症状の度合いの確認をスピーディーに行うことが肝心です。

症状によって、お湯を使用するか道具を使用するかも変わってくる上、被害がトイレの配管だけとは限らないので、家中の水回りや汚水升を確認する必要があります。

トイレットペーパーや異物を流していなくても大雨などの悪天候の際にも注意し、ボコボコ音を確認するようにしましょう。

日頃から、正しいトイレの使用方法を守りつつ、音に対して気を配っておくことで正常にトイレを使い続けられます。

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