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タッチレス水栓は寿命が短い?メリットやメンテナンスを把握して長く使おう
近年では感染症対策として非接触が求められる中で、自宅にもタッチレス水栓の導入を検討する人が増えています。
しかしタッチレス水栓はセンサーなどが使われているので寿命が短いと思われていたり、細かな使い勝手に不満があって後悔した!という声が聞かれます。
水栓の取り付けや交換は費用がかかるので失敗したくないですよね。そこで今回は、タッチレス水栓のメリット・デメリットやメンテナンス方法などを詳しくご紹介します。
タッチレス水栓とは
タッチレス水栓って何?という方に、どのようなタイプの水栓かをご説明します。
タッチレス水栓とは、水栓の上部にあるセンサーに手をかざすと自動で水が出て、もう一度手をかざすと水が止まる仕組みの水栓です。
よく似たものにハンズフリー水栓というタイプがあります。ハンズフリー水栓は水が出る出口にセンサーがあり、手を洗う形で蛇口の下に手を入れれば水が出るので、タッチレス水栓と違って手をかざす必要がありません。
ハンズフリー水栓は一定時間で水が止まりますが、タッチレス水栓はもう一度手をかざすまで水が止まらないという違いがあります。
タッチレス水栓のメリット
タッチレス水栓にはどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
家事や手洗いの際に快適
タッチレス水栓はレバーの操作をせずに水を出すことができます。料理中で手が汚れていたり、外で遊んで手が泥だらけになっていたりしてもレバーを触らずに使えるため、水栓自体が汚れることを気にせず快適に洗えるでしょう。
水栓に水アカやカビが発生する頻度を減らせるので、掃除が楽になりますね。
簡単操作で力も不要
ハンドル式の水栓を使うときに蛇口が強く閉められていて、力の弱いお子様や高齢者の方などは使いにくく感じる事があるでしょう。ケガで利き手が使えない場合なども困りますね。
タッチレス水栓であれば水栓を開けるのに力が必要なく手をかざすだけの簡単操作なので、老若男女誰でも簡単に使えます。二世帯住宅などにもおすすめできる設備です。
節水効果がある
通常の水栓を使っているときに、洗顔中や皿洗いの際にいちいち水を止めるのが面倒で出しっぱなしにすることもあるでしょう。
泡がついた手でレバー操作をするのが意外と面倒に感じますが、使っていない時に水が出ているのは水道代の無駄になります。
タッチレス水栓であれば手をかざせば水を止められるので、こまめに水を止められて節水効果が期待できます。
接触感染のリスク減に繋がる
近年では感染症の対策としてこまめに消毒をしたり、外出を控えて接触を減らす事が求められるようになりました。
日常生活で頻繁に使用する水栓ですが、従来ではレバー操作が必要で直接触る必要があり、感染のリスクが懸念されます。
非接触のタッチレス水栓は触れずに操作できるので、感染のリスクを減らせるメリットがあります。
タッチレス水栓のデメリット
さまざまなメリットがあるタッチレス水栓ですが、気になる点もいくつかあります。導入後失敗しないように、デメリットを知っておきましょう。
センサーの感度が悪いものもある
安い機種や古い機種ではセンサーの感度が悪く、意図しないタイミングで水が出たりスムーズに水が出なかったりといったトラブルが起きることもあります。
センサー部分の感知が鈍く、長い間手をかざしておかないと水が出なくてストレスを感じる場合もあるので購入前に確認が必要です。
センサーの感度が良すぎるものもある
機種によっては、逆にセンサーの感度が良すぎるものもあります。手をかざさなくても水栓に近づいただけで、水が出てしまうこともあるでしょう。
加湿器の蒸気やペットが横切っただけでもセンサーが反応してしまうこともあるので、使わない時にセンサーを切る必要がある場合も考えられます。
そのひと手間がストレスに感じますし、センサーを操作するために蛇口に触れなければいけないためタッチレス水栓のメリットが失われてしまうかもしれません。
手を触れないと設定できない場合もある
高価な機種だと水量や水温の調節ができるものがあります。こまめに設定を変える事もできますが、その場合はボタンに触れて操作をしなければいけません。
タッチレス操作は水を出したり止めたりする場合だけなので、注意が必要です。
水量調整が難しい
水量調整ができる機種でも5段階しか設定できないものがあったり、細かい水量調整ができてもレバーが小さくて調整しにくい機種があったりと、通常の水栓では可能なレバー操作の細かな水量調整に比べると融通が効かない場合があります。
キッチンなど細かい水量調整が必要ない場所なら問題ないので採用し、手洗い場は細かく水量を調整したいので違うタイプを設置する、など事前に使い方を考えて導入しましょう。
高価
タッチレス水栓はセンサーなどの部品がついているので、通常の水栓と比べて高価なものが多いでしょう。
後付け工事で業者に依頼する場合は本体価格に加えて工事費用もかかるため、気軽に試せる値段ではないのでよく考えて導入を検討することが必要です。
タッチレス水栓の寿命は
タッチレス水栓にも寿命があることを覚えておきましょう。タイプ別で詳しくご紹介します。
約10年程度が目安
タッチレス水栓も一般的な水栓と同様に寿命があり、10年程度と言われています。一般的な水栓と同じ程度ですが、寿命を迎えるとセンサーが反応しなくなるなど特有の不具合が出てくるでしょう。
他にも水を使っていないのにポタポタと落ちる場合や水量や温度がうまく調整できなくなるといった不具合が出てくるので、修理や交換の対応が必要です。
タッチレス水栓を修理したり交換したりする場合は一般的な水栓に比べ高額になるので注意しましょう。
電池式は1〜2年で交換が必要
タッチレス水栓は電気を使うためコンセントの設置など電気工事が必要なタイプが一般的ですが、乾電池式のタイプもあります。
コンセントがなくても設置可能なので手軽に導入できるメリットがありますが、電池の寿命が1年〜2年なのでこまめに交換が必要です。
まとめ
近年では感染症対策で接触リスクを減らす効果が高く、他にもさまざまなメリットがあるタッチレス水栓の導入が進んでいます。
泡や泥がついた手でも気にする事なく使え、使う時に力が必要ないので老若男女に広くおすすめできる設備です。しかし上記にご紹介した通り、タッチレス水栓ならではのデメリットもあるため導入前に十分に検討し、後悔しないようにしましょう。
タッチレス水栓は通常のレバー式水栓と比べてセンサーなどの機器が使われており、寿命が短いイメージを持つ人も多いですが、実際は一般的な水栓と同程度の寿命なので安心して使用できます。しかし寿命を迎えたタッチレス水栓の交換や修理は高額になることを覚えておきましょう。
タッチレス水栓が寿命を迎えると、センサーが反応しなくなったり水量や水温の調整ができなくなったりとさまざまな不具合が起きやすくなるので、10年以上使用し寿命を迎えたタッチレス水栓は早めに交換しましょう。
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