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フローリングが水浸しになったときの応急処置と対策法を解説!

フローリングが水浸しになった際、フローリングの素材は弱い木材でできているため、早急に対処しなければなりません。そこでこの記事では、緊急の応急処置や対策法を紹介していきます。二次被害につながらないように覚えておきましょう。

水浸しになったフローリングを放置するとどうなる?

外出中に水漏れして、帰宅したら床が水浸しになっているケースもあります。応急処置では30分以内に対処することが基本です。もし時間が経ってしまい放置した場合、どのようなトラブルが発生しやすいのか、ここから解説します。

フローリングが腐り始める
30分以上経過すると、徐々に水が染み込んでしまいます。軽く拭いただけで放置しておくと1年〜3年ほどで腐り始めると言われているのです。床を触ったときにフワフワした感覚を感じる場合は、腐り始めていると考えましょう。

シロアリの被害を受ける
湿気を吸い込んでしまうため、シロアリの被害を受けることがあります。湿気がある木材をエサにシロアリが繁殖したり、大量のシロアリを呼び寄せてしまったりするので気を付けましょう。一度発生すると基礎の木材まで食害されてしまいます。

カビが広がってくる
湿気を好むのは害虫だけではありません。カビも床下まで広がってきます。黒ずみが目立ってきたり、シミができてきたりした場合は、カビが発生していると考えましょう。また空気中を漂うため、アレルギーなどの健康被害にも影響を及ぼします。

ほかの部屋にも被害が及ぶ
賃貸物件に住んでいる方は、下の階にも被害が及ぶことがあります。上階の床と下階の天井はつながっているため、天井から水漏れしてきたなど近隣トラブルに発展する場合があるため注意が必要です。

フローリングが水浸しになる主な原因は?

不注意で水をこぼした場合は、すぐに対処ができるものです。しかし、意外な場所からの水漏れも原因になっています。ここからは、水浸しになる主な原因を紹介していきます。原因別に4つ紹介するので、参考にしてください。

冷蔵庫からの水漏れ
意外と多いのが冷蔵庫からの水漏れです。漏れている場合は、原因になっている場所を確認して止めることが大切になります。排水するためのドレンホースが詰まっていたり、ドレンパンから水が溢れ出していたりすることが主な原因です。

そのほかコンプレッサーの故障やパッキンの劣化などで、庫内の水が外に出てしまうケースがあるのです。どこから水が漏れ出しているのかをよく確認してみましょう。それと同時に、応急処置も忘れずにおこないます。

エアコンからの水漏れ
本体の後ろや吹き出し口から、水漏れを起こしてしまうケースがあります。なぜエアコンなのかと不思議に思う方もいるかもれません。この場合は、外に排水する蛇腹のホースが主な原因です。

このホースは室内の結露を外に排水する役割がありますが、これが折れ曲がっていたり、ゴミが溜まっていたりすると上手く役割を果たせないため、水が逆流してくるのです。また排水付近に、ものが置いてある場合も原因になるため注意してください。

洗濯機からの水漏れ
洗濯機のトラブルも結構多いです。給水や排水どちらからも原因になることがあるので、よく確認してください。ネジやナットの緩みであれば、締め直すことで解決できます。しかし、本体や排水ホース付近からのトラブルは面倒です。

はじめに止水栓を止めて水の流れを止めましょう。業者に連絡して待っている間に、フローリングの応急処置をしておけば安心です。状況が酷い場合は、すぐに対応してくれる業者に依頼することが重要になります。

シンクからの水漏れ
シンクから水が漏れている場合は、排水管のつまりやホースが破損していないかを調べましょう。破損していると、シンク下の扉から水漏れが発生しています。もちろん扉のなかも水浸しになっているため、よく拭いて乾かしておきましょう。

排水管のつなぎ目に使われているパッキンが劣化していることも、原因のひとつです。トラップを伝って排水口に漏れている場合は、新しいものと交換が必要になります。床だけでなく、シンク下の扉内もしっかり拭き取ってください。

フローリングが水浸しになったときの応急処置

フローリングが水浸しになってしまった場合は、拭くだけでは解決できません。そこで正しい応急処置の方法をここから解説していきます。

雑巾やタオルでフローリングを拭く
まずは雑巾やタオルで水分を拭き取りましょう。このときにバケツを用意しておくと便利です。水分を含んだ雑巾をバケツのなかで絞れば、時間も短縮できて素早い対処がおこなえます。

新聞紙などで水気をしっかり吸い取る
しっかりと水分が拭き取れたら、次は新聞紙などで水気を確実に染み込ませていきます。新聞紙がない場合は、キッチンペーパーを代用していきます。水分が少しでも残っていると、カビやダニが発生しやすくなるため注意してください。

消毒用エタノールを吹きかけ除菌する
水がしっかりと拭き取れたら、消毒用のエタノールを吹きかけてください。細菌の繁殖を防ぐためにおこなう作業ですが、吹きかけたままにしておくと白く変色する場合もあります。乾いている雑巾で念入りに拭き取ってください。

何日もかけてしっかり乾燥させる
水気がなくなったら完全に乾燥させてください。季節によってすぐに乾燥できない場合もあります。その時期には、何日もかけて乾燥させることが大切です。床を触ってみて、しっとり感がなく普段と変わらないようなら様子をみましょう。

フローリングの水漏れによる二次被害を防ごう

床が浸水することで起こるトラブルは、水浸しになるだけでなく二次被害にもつながります。どのような被害が及んでしまうのでしょうか。

アレルギーを引き起こす
まずはアレルギーを引き起こす被害です。喘息やアトピー皮膚炎の人は注意してください。カビが発生して空中を舞った胞子が、体内に入り込むと大変です。カビは、呼吸器に対して悪性が悪いと言われているため気を付けてください。

シックハウス症候群になる
シックハウス症候群は、空気中の汚染により発症する健康被害です。壁紙などの接着剤や素材でなる人も多くいます。のどの痛みやめまい、頭痛や集中力の低下などの症状がでます。カビはその原因のひとつになっているのです。

家財道具の買い替えをする
水漏れを起こした場合、家財道具を買い替えなければならないケースもあります。壁との隙間に湿気が溜まり、家具のうしろがカビだらけになることもあるのです。濡れてしまうだけでなく、湿気によるカビの繁殖が一番怖い被害でしょう。

張替え費用が高額になる
手をつくしたのに、時間が経ってきたら床が腐る場合もあります。部屋全体の張り替えをおこなうしか方法はありません。濡れている箇所だけ張り替えができれば良いのですが、素材の関係で受けてくれる業者が少ないのが現状なのです。

まとめ

床の浸水だけでなくカビの繁殖はあらゆる被害をもたらします。健康被害だけでなく、壁紙や床を張り替える大規模なリフォームをしなければならないケースもあるのです。また二次被害は、健康面や修繕だけでなく漏電を招くことも考えられます。

水浸しになっている場所の近くにコンセントや電源がある場合は、すぐに対処してください。賃貸物件に住んでいる方は、下の階に住んでいる人に状況を説明しておくことで、トラブル回避に繋がります。

手に負えないと感じたら、管理会社や専門業者へ相談してください。水漏れが発生してから30分以内に作業を完了させ、触って湿り気がなければとりあえず様子をみましょう。応急処置は時間との勝負です。

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