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配管工事を依頼するときの手順や費用はどのくらい必要?


水道管に不具合が起きたときは配管工事が必要となります。水道管は、生活をする上で必要不可欠なものです。しかし、普段目に付きにくい場所にあるため、劣化が進んでいても気づかないことがほとんどです。

配管工事といってもさまざまな施工内容があり、手順や費用もさまざまです。基本的には専門の業者に依頼しなければならないため、業者選びから行わなければなりません。配管工事の手順や費用、工事にかかる工期や依頼する業者選びについて詳しく見ていきましょう。

住宅の配管工事手順とは

住宅の配管工事を依頼すると、工事はどのような手順で行われるのでしょうか。住宅の配管工事は、主に次の3種類があります。

・給水管の引き込み
・下水道排水工事
・宅内の配管工事

給水管の引き込みとは、水道本管から敷地内のメーターを引き込む工事で、主に家を建てるときに行います。この工事は、自治体の指定を受けた業者しか工事が行えません。

下水道排水工事とは、排水口から公共マスまでで行う配管工事のことです。

宅内の配管工事とは、水道メーターから自宅内の水回りに配管をのばす工事です。

蛇口や止水栓の設置も宅内の配管工事に該当します。給水管の引き込み同様に自治体指定の業者しか行えない工事です。住宅の配管工事手順は次の手順で行われます。

1. 現場に材料を搬入する
2. 配管する箇所を確認する
3. パイプを切断する

まず、現場に材料を搬入することから始めます。

金属や樹脂の管など、使用条件に合った材料を運びます。あらかじめ資材置き場を確保し、搬入された材料は資材置き場で管理されます。

次に、配管工事の図面を見て配管場所を確認します。寸法を測って配管を曲げる角度などを計算。配管の位置は将来的にも点検や修理、交換がしやすい場所に設定されます。最後に配管パイプの切断です。

切断するときに配管の切り寸を再計算したり配管材を再加工したりして調整することも。切断した管は溶接やねじ込みなどで接合し、支持金具の取り付けとスリーブの埋め込みなどを行い、配管の支持と固定させます。その後圧力試験を実施し、漏れがないことを確認して完了です。

住宅の配管工事にかかる費用

配管工事を行う際にかかる費用は、施工内容によって異なります。

配管の種類や範囲によってもおおよその費用が変動するのでそれぞれ確認してみましょう。住宅の配管工事にかかる費用相場は主に次の通りです。

・給水管の部分的な交換:約1万円
・給水管の全体の交換:約10〜20万円
・排水管の部分的な交換:約1.5万円
・排水管の全体の交換:約20〜30万円
・給水管と排水管の全体の交換:約25〜50万円

なお、住宅タイプが戸建ての場合とマンションの場合で費用も変わります。マンションの配管工事の場合を見ていきましょう。

マンションの配管工事
施工場所がマンションである場合は戸建住宅よりも費用が高くなるケースがあり、約50〜100万円程となります。

マンションの広さや配管の位置によることがほとんどで、壁や床を解体して設置し直す場合などはプラスで費用がかかるのが一般的です。

配管工事の費用を抑えるには
配管工事の費用はどうしても高額になってしまいますが、少しでも安く抑えたいですよね。費用を抑えるポイントは次の通りです。

・見積もりをとる
・水回りのリフォームと同時に行う

配管工事の費用を抑えるうえで、見積もりをとることはとても重要です。

見積もりをとらなかったり、1社からのみ見積もりをとったりすると費用相場が把握でき素に高額な工事費用を請求されてしまうかもしれません。

水回りのリフォームと同時に配管工事を行うと、結果的に安く収めることができます。配管工事では、壁や床を解体しなければいけない場合もあります。そうなると配管の交換費用の他に内装費用もかかってきます。

お風呂や洗面台のリフォームも壁や床に手を加えることがあるので、別々で工事を行うよりも割安になります。そもそも配管が劣化しているということは、水回り全体が劣化していることも多いです。配管工事を検討している方は、他の水回りのリフォームも検討しましょう。

住宅の配管工事にかかる工期

住宅の配管工事を依頼するとき、費用と共に気になるのが工期ですよね。工事の間水道が使えなくなってしまうので、事前に確認しておくことは必須です。

工事を行っている間、水回りをどうするかもあわせて確認しなくてはいけません。

配管工事にかかる工期は、費用同様施工内容によって異なります。簡単な作業であれば数時間程度、配管の交換であれば1日で作業が終わることがほとんどです。しかし壁や床を解体して行う配管の移動などが含まれる作業は、数日かかる場合があります。

自宅の場合、工期はどのくらいなのかを業者へ確認しましょう。工事中は水道が使えないため、自身の都合に合うかどうかもしっかりと確認すべきです。

配管工事の業者を依頼するときの見極め方

地域によっても異なりますが、配管工事の業者は少なくはありません。その中から施工内容や料金などを照らし合わせ、希望に近い工事を行ってくれる業者を見極めなければいけないのです。

中には工事実施後に高額を請求してくる、ぼったくり業者なども残念ながら存在します。内容や料金以外にも信頼して任せられるかどうかというのを担当者の人柄でも確認できると思うので、しっかりと見極めをしましょう。配管工事の業者を見極めるポイントは次の通りです。

・見積書があるか
・部品の説明があるか

見積書の有無はとても大切なポイントです。見積書がない業者に依頼してしまうと、あとから高額な請求をされることもあります。また、見積書があっても安すぎる業者も要注意です。そのため、1社だけではなく複数社から見積もりをとり、比較検討しましょう。

比較検討することでだいたいの費用相場が把握でき、安すぎる・高すぎる業者を避けることができます。次に大切なのが部品の説明の有無です。配管工事には専門的な部品が使われることが多く、普通の人にはわかりません。

どこにどんな部品を使うのか、素人にもわかりやすく説明してくれる業者はとても信頼できるといえるでしょう。部品の説明が曖昧など不充分だと、よくわからないうちに高額な部品を勧められてしまうことにもなりかねません。

わかりやすい説明を求め、納得したうえで部品の使用を承諾するようにしてください。部品の役割を詳しく説明してくれる業者がおすすめです。

まとめ

ここまで、配管工事の手順や費用、工事にかかる工期や依頼する業者選びについて詳しく解説してきました。普段なかなか目にしない水道管ですが、気づかないうちに老朽化してしまっているかもしれません。

配管工事は、トラブルが起きる前に依頼した方がよいでしょう。水漏れの発生や赤茶色の水が出る場合は、要注意です。衛生面的にも人体に影響を及ぼすことがあるので異変に気づいたら早めに対処するのが大切です。

また、業者選びも重要なポイントです。価格設定が相場とかけ離れることがなく、実績もある信頼できる業者を選びましょう。

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