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給湯器から水漏れ!その際の原因と対処法について解説

突然の給湯器からの水漏れ..驚いてしまいますよね。水漏れは目で見て確認できるケースもあれば、水道料金が高くなって初めて気づくこともあります。たとえ、わずかな水の漏れであっても、そのままにはせずに対処しましょう。今回は給湯器の水漏れ原因と対処法について解説します。

水漏れをしている箇所の見分け方

給湯器から水漏れしている場合に考えられる箇所は、主に以下の通りです。

・水抜き栓
・給湯器本体
・給湯器の給水配管

はじめにどの箇所から水漏れしているのかを理解し、その場所に適した対処をすることが重要です。

ただ、給湯器の水漏れを自力で対応するときは、大事な注意項目が複数あります。注意項目については後述します。後ほど確認してみてください。

水漏れしているときの対処方法

ここからは、水漏れしている時の対処方法について説明していきます。作業するときの参考にしてみてください。

水抜き栓から水漏れ
給湯器にはオート機能で内部圧力をコントロールするための水抜き栓があります。この部分からわずかな量の水がポタリポタリと漏れ出しているケースで、蛇口から出る温度にも問題なく、しばらくすると水漏れが改善されるときは問題ないです。

ただし、一時的なものでなく、水抜き栓からの水の漏れ出しが止まらない時は、給湯器内の不具合が考えられます。こういったケースでは、修理を依頼するより他に方法はありません。
被害を最小限に抑えるために給湯器下にある給水バルブを閉めるか、あるいは止水栓を閉めて応急処置をしましょう。

給湯器本体から水漏れ
給湯器本体から水漏れを起こしている場合、給湯器内部ガスの不完全燃焼による一酸化炭素発生のおそれがあり、二次被害を起こすリスクがあるので使うのは直ちにやめましょう。

すぐに修理依頼して、給水バルブ、あるいは止水栓を閉めるようにしてください。
普通給湯器の安全装置が作動するはずですが、絶対とは言い切れません。したがって、給湯器とその内部への水の供給を停止することが1番大事です。

ちなみに、一酸化中毒は無臭・無色なので気づきにくい上、体に毒なので注意しましょう。

給湯配管から水漏れ
給湯配管の根元から水漏れする場合もあります。先述した水抜き栓の周辺ですが、状態によっては水漏れ防止テープを使用し接続し直して解消することも可能です。ただ、給湯器自体が高温になっているときは、ヤケドやテープが溶け出すおそれがあるので、はじめに給湯器の本体温度をチェックしておきましょう。

一見簡単そうな修理に感じても、専門的知識と経験がないと適切にできないこともあるので、見切り発車で自力修理することを避けましょう。やり方に不安があるときは専門業者に依頼して対処してもらいましょう。

水漏れの原因

給湯器が水漏れする原因は主に以下3つです。

・給湯器自体の故障
・パーツの故障
・配管の凍結

給湯器本体のトラブル
通常給湯器の寿命は10年程度といわれています。ただし、置かれている環境や使用具合によって違ってきます。あくまで目安としてとどめておきましょう。いずれにせよ、長い期間使用しているときは、本体内の故障や故障により水漏れを起こすことがあります。

パーツの故障
給湯器にはさまざまなパーツがありますが、それらが何らかの形で壊れることもあります。また経年の老朽化がもとで水漏れの原因になることも。とりわけ頻繁に起こるのがパッキンの傷みによるものです。

パッキンはゴム製なので、伸縮性がなくなり硬直したり破れたりしてジョイント部分に隙間ができ水が漏れてしまいます。

配管の凍結
気温が下がって配管が凍結すると内部の水の分量が増え配管を故障させる原因になります。給湯器に凍結防止機能が備わっていれば防げますが、給湯器自体の不具合で正確に作動しなくなることもあります。

取り付け直後の新しい給湯器から水が漏れているときは、製品初期不良、あるいは施工不具合が考えられますので、購入した店舗や施工業者に問い合わせて処置してもらうようにしましょう。

給湯器リモコンのエラーコード

給湯器リモコンはどこか不具合が起こったときにエラーコードを表示し通知してくれるシステムとなっています。水漏れのケースでは、漏水検知機能が作動し、エラーコードとして「173」という数字が表示されます。

状況により、暖房補水異常番号の「543」も水漏れにより表示されることがあります。ちなみにこれらのエラーコードは主要メーカーで一貫しています。

エラーコードが出たら
エラーコードが出てきた場合、給水器周辺を調べて水漏れしていないかチェックします。もしも水漏れしていた場合、先の項目でご紹介した方法を各所で試しましょう。目で見ても水漏れが確認できないときは、給湯器自体とリモコンを一旦リセットしましょう。その後エラーコードが表示されなければ誤作動なので問題ありません。

しかし、再びエラーコードが表示されるときは、目に見えないところで水漏れしていることが考えられます。

水漏れは水道メーターでチェック
実際に水漏れしているかどうかは、水道メーターでチェックできます。確認法は、はじめに全ての水道を停止して水が出ていない状況にします。その後、水道メーターを調べてメーターが回転しているかチェックします。

メーターが止まっていれば、給湯器のリモコンか本体のセンサーなどの不具合が原因でエラーコードが表示されている可能性があります。

水漏れは自分で修理できるか

結論からお伝えすると、給湯器の水漏れ修理は自分でしない方がいいです。その理由は以下の通りです。

・専門知識がないと正確な原因が特定できないことがある
・修理箇所によっては資格必須なことがあり、法律違反となる
・想像できないトラブルや怪我をするなど、安全面で問題がある
・修理したことで、状況が悪化することもある

上記の項目はさまざまな二次被害に発展するおそれがあるので、給湯器の水漏れについてはどのような症状であれ、専門業者に修理依頼する方が正確で安心です。

修理前の注意項目

水漏れ不具合のときは、はじめに給湯器使用を停止し、給水バルブを閉めるか、あるいは止水栓を閉めましょう。この対応が誰でもできる応急処置です。その後、製品メーカーや専門業者に工事依頼をします。

ただ、賃貸のケースでは工事依頼を自己判断せず、大家さんや管理会社に問い合わせて指示をもらいましょう。水漏れ原因が経年による老朽化の場合は、自己負担なく対応してくれることもありますが、事前連絡していないと適用外となることもあります。

加えて賃貸物件のケースでは、大家さんや管理会社の「お得意事業者」がある場合もしばしばです。この事業者は物件のことをよく理解しているのは当然ですが、両者間で決めている修理価格が存在するケースもあるので、自己判断で別業者に修理依頼すると、費用負担の際に問題になることもあります。

したがって、勝手な自己判断ですぐに工事依頼するのでなく、大家さんや管理会社を通した上で対処していきましょう。

まとめ

今回は給湯器の水漏れについて解説してきました。水とガスに関連する給湯器の修理をする上で最初に重視することは安全面のことです。自分で知識を蓄えて勉強し、修理を進めることもできますが、給湯器工事のほとんどの工程が専門的技術を使う作業です。

それを踏まえると、必然的に専門知識を持った人、有資格者、つまり製品メーカーや専門の業者に依頼して工事することが最も確実で不安がありません。本記事内でご紹介した内容を参考知識として正しく対処できるようにしましょう。

水漏れやその他不調等で給湯器の交換を検討している場合は、インターネットや口コミで業者をよく比較検討した上で、ご自宅の状況に適したプロの事業者を探してみて下さい。

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